みなさん、こんばんは
昨日の『
インド人と高級ホテル』の続きです。
高級ホテル、セント・レージスを愛用するインド人のお金持ちたち。中央市場のトイレの掃除人であるインド人のシャンに聞いたらやっぱりこのストーリーは知っていました。『勿論あの王子が滞在していたから、みんなインド人はこのホテルを使いたがるんだ』。
あの王子とは昨日お話したラジャラム・クトラプッティ( Rajaram Chuttraputti)。インド西部のマハラジャ(偉大な王)でした。1870年、ホテルのスイートルームで急死した21歳の若き王子のために3人の妻と従者たちはお葬式をすることにします。ていうか、21歳で妻3人って凄いな。
彼らはバラモン教。バラモン教とはのちのヒンドゥー教に当たるものらしいですが、今のそれとは全く同じではないとか。紀元前13世紀ごろに起源をもつ古い宗教で、私たちにはカースト制度などは良く知られていますよね。そんな彼らのお葬式は火葬です。焼いた骨はガンジス川に流します。お坊さんではない一般の人にはお墓のない宗教なのです。
今から150年近く昔に秋とはいえ、遺体をインドまで運ぶのは難しい時代でした。従者たちはここフィレンツェで葬儀を行うわけですが、それが必要以上に難しかったのです。
イタリアは言わずと知れたキリスト教。カトリックはそもそも土葬ですので、そこで大きな壁にぶつかりました。偏見や反対の中、見事葬儀の許可を得ることに成功します。さて、どうやって話をまとめたのでしょうね?考えられるのはお金でしょうが。フィレンツェ人たちには火葬という特殊な葬儀がどのように映ったのでしょうか?今となってはこれだけ多国籍な国となりましたので、火葬を希望するイタリア人もいますし、フィレンツェにも火葬場はあります。
話は戻りますが、遺灰と買い取ったホテルの部屋の調度品をインドに持って帰ったそうです。
そんな葬儀の『あしあと』がフィレンツェに残っています。
それはまた明日。
みなさんが訪問していただいた『あしあと』を残していってください。
↓ここをクリック♪にほんブログ村<
↓お手数ですがこちらにも『あしあと』を♪
イタリア(海外生活・情報) ブログランキングへ
どうもありがとうございました。