みなさん、こんばんは
【婦人・産科病棟の中庭。ここで病人や訪れた人たちが一息つきます】
さて、昨日の続きです。
無事前日までの用意を終えて10月10日、手術の日を迎えました。
浅い眠りの中、忘れ物が無いか確認しながら自宅で出発を待つ私。日本での手術経験は19歳の時の、しかも複雑骨折のもので、今回はイタリア、しかも病気ということでどうなるんだろう。とちょっと気にしても・・・
結局は病院のスタッフの方に全てお任せして。
ということですよね。彼らは毎日この手術をしているわけです。私が心配するのは筋違いな訳で、安心してお願いして問題ない。私としては言われたとおりに動くばかりです。
無事7時には婦人病棟に着き、待合室には私を含めた4組の家族連れがいる。そのうちだれがこの手術を受けるのか見てすぐわかる。家族、夫婦、恋人同士などいろいろ。
そのうち待合室の横を通る二つのベッドに乗った女性たち。恐らく彼女たちも同じ手術を朝から受けるのだろう。私たち4組は必要書類に書き込みをしてさらに待つ。そのうち待合室から私と家族で来ていた女の子の名前が呼ばれ、17番の寝室に行くよう促された。
17室は2人部屋。私はこれからこの女の子と同じ部屋で過ごすんだろうな。
その女の子はリベルタちゃん。リべちゃんはふっくらした20代前半の子で、すぐに仲良くなった。
私たちは病室で看護師さん達から書類のサインを求められた。その時言われた一言にちょっと驚いた。
『では子宮と卵管を全摘出ってことでサインを』
あれ?子宮の全摘出だけじゃなかったの?
サインはしたものの、不思議な感覚に襲われた。ずっと今まで今回の件に関わってくれた友人にも確認すると今まで卵管のくだりはなかったと。だよねぇ・・・
そのうち私の執刀医というおっさんが現れた。『私、手術するからね~』
良く見ると目がギョロっとして唇が厚くって医者らしからぬ太り具合。どう見てもハクション大魔王。
ハクション先生は『だって子宮全部取るのに卵管取ったっていいんじゃない?卵管残してどうするのよ~。ガンになったら困るじゃない?なら全部取るわよ!』と無表情で答えた。
・・・以前から言われていたならわかるんだけど、全然こんな話出たこと無いし・・ハクション先生と理解できるまで話す私。
子宮を取った私の体に卵管が必要ないってサクッと言われるとちょっと落ち込んだ。
医者の判断は絶対だと私は思っている。だからこの通りにするべきだと。でも手術直前に知らされた新事実に対して落ち着こうと病棟の外に出て空を見たりした。
卵管もなくなっちゃうんだ。
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