みなさん、こんばんは
昨日のつづきです。
病室の地上階から手術する階に移動する際、奇跡的にちょうどアントネッラが来てくれた。
アントは私が本当に腹を割って話せる数少ないガイド友達で、以前から病気のことを相談し常に私の事を気にかけてくれていた。毎日何度もメールをくれて、励ましてくれた。そんなアントとはエレベータ前という一瞬の再会だった。
『だから、私駆けつけるって言ったでしょ!』
彼女はとても人気のあるガイドなので朝に夕に仕事に追われている。その中でどういうトリックを使ったのか子宮のある私に最後に出会った友人女性となった。アントのニューヨークでの仕事前に私の手術が行われるのも嬉しく思っていてくれた。しかもアントは私より壮絶な手術などの経験をしていて現在の体調も決して良くはなかった。自分の事を顧みずにここ5,6年の浅い関係なのに。ビックリしたのはいう間でもない。
私は彼女を見た時点で涙が止まらなくなりました。
何の涙だか良く分からなかったです。
泣きじゃくるエレベータの中、運ぶ看護師さん二人は、
『何?怖くなった?手術は大丈夫よ!』と声を掛ける。
ううん、この涙はちがうのよ・・・
・・・・泣いてはアカン。
これじゃ応援してくれているみんなに恥さらしだ。
フィレンツェにいる友人・知人たちは私が今頃なにか始まっている知っていることだろう。でもみんな生活や無理なこともあって気持ちだけ私に投げてくれていることも分かっている。これとアントの顔を見たらすっかり勇気を頂いた気持ちがここにあった。私は幸せ者なんだろう。これらをすっかり受け取って、元気になることが私のお礼なのかもしれない。
・・・・そうか。私が手術に対して怖くないと思ったのはみんなの応援があったからなんだ。自分だけで乗り越えている風な気分だったけど、とても生意気な考えだったことにようやく気付いた。恥ずかしかった。
手術まで看護師さん達は冗談を交えて励ましてくれる。私も笑いで応えようとしてみた。手術前の最後に鼻からか喉から全身麻酔するかのお医者さんの話し合いを聞いていて、まもなく私は記憶を失っていました。
目覚めたのは病室。手術は既に終わっていました。
麻酔後の嫌な気分で痛みより頭が混乱するような意識の戻り方でした。
午後7時半ごろのことです。
ブログランキングに参加しております。下の応援クリック2つともして頂けたらありがたいです。