みなさん、こんばんは今日のフィレンツェ、サン・ロレンツォ教会でーす。
所用があり、プラプラ歩いていると街中で絵描きさんが絵を描いている。
そんな椅子に座り絵を描きながら売っている人たちは、ちゃんと許可をもらった合法な人たちだ。
その中に知っている顔があった。
昔のガイドの先輩同僚だ。彼女はやっとフィレンツェ市から許可を得て素敵な猫の絵を描いていた。
話を聞くと、2年間の期限でこの許可を手に入れたそうだ。随分話をするのが久しぶりで懐かしかったので、一度話した後、所用を終えてまたその場に戻って長話をした。
許可というのはとても大変なようで、『私のような新参者はいい場所は与えられないの』と言う。そういうものなんだ…
いい場所というのがよく分からず、『ドゥオモとかウフィツィ美術館の辺りとか?』と訊くとどうやらそれで間違いないらしい。
人が集まる場所や美術館の近くはベテラン絵描きさんがガッツリ場所を取っていて、賑わうんだと。その許可も美大卒とかいろんな理由でポイントというものがあり、ポイントが高い人からいい場所をゲットできるとも。
そもそも日本人のガイドさんで絵描きさんっていう人は少なくないと思う。ただ、道端で絵を描く知人は初めての経験でウキウキした。
彼女は絵を描くご主人の影響で絵を描き始めたそうだ。私の好きな猫の絵が沢山ある。ピッツァを食べるニャンコの絵なんてお洒落だ。アメリカ人のシニョーラが気に入って買って行った。
私は無理を言って見る。『フィレンツェらしい風景、ドゥオモなどを背にニャンコを描いて欲しい』と。難問だったかな?出来れば描いて頂戴ねとお願いしておいた。しばらくしたらまた不定期に営業する彼女のところに顔を出そうと思うし、ブログでも紹介したい。
余談だが、昨日の記事『
気球に乗ってどこまでも』で訂正がある。
『私のガイドの同僚たちはフットワークが軽いから、遠くない未来にいろんなサヨナラがあるんだと感じる』と書いたが、厳密には
ガイドでは無く
添乗員である。今でこそ国のガイド制度になったが、ちょっと前まではガイドの免許はローカルガイド制だったからその場所を離れるというのはない。添乗員の免許のみを持っている同僚たちは多言語を話し、海外で活躍することを夢見る人も多いということだ。私はガイドも添乗員でもあるけど、どっちにも転びそうな不安定感は未だにあるけど。
彼女の場合はガイドだし、家族もフィレンツェ在住だからここで生きているけど、ちょっと職業的に方向転換したのでしょうね。
生活している中で生きる目的や夢は変わるもの。
私だって別に中央市場で働こうと思って今に至っている訳ではないが、ガイドと添乗員と酒屋の『三足のわらじ』。今の現状に満足している。
成り行きが結論いいのならそれも人生なのかも。
彼女が選んだ道が満足のいくものであると思うし、頑張って貰いたいなと心から願う。
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