みなさん、こんばんは
シエナの上から望む風景が今回のお話にいいかと思い、それを見ながらお付き合いください。
前回は雨漏りがする可哀想な我が家の屋根を直すべく、いよいよ動き出した話。
私の家がある棟には4人の所有者がいる。
地上階:モロッコ人が営業する革製品屋
1階:在ルッカのフィレンツェ大学教授
2階;学校の先生
3、4階:私
という組み合わせだ。
前回、建築家のニコーラにお願いして御宅訪問をしていただいた訳だが、我が家の状況をレポートにまとめていただいて、これを皆さんに送るべく通常連絡を取るはずがない家のオーナーの方々に話を進め始めた。
2階の学校の先生であるお兄ちゃんは、家を借りているので、本来の持ち主はローマに住んでいるイタリア人のシニョーラだ。何かあるごとに連絡を取り合っていて、非常に感じの良いおばちゃんだけど、今回の件は全面的に賛成いただいて非常に助かる。逆に1階の教授のシニョーラはちょっと堅物で、私が送った二コーラのレポートに『何で弁護士が出て来るのよ!』とお怒りの返事をもらった。…いや、建築家だって。1、2階のオーナーはイタリア人なのに、わかる人とわからない人が同居している。しかも、教授〜!ちょっと何教えてるのさ。私は教授に一度会ったことがあるが、物の判断はしっかりしていると思ったけど、噛み合わないねぇ。そりゃ直接被害を被っている訳ではないからピンと来ないし、お金を払いたくないのは正直わかるが、私にとっては切実な問題なの。家の中、雨降ってるっての。
地上階のお店の貸主はチェコ人のシニョーラ。みんな女なんだよね、この棟の所有者。彼女とは昨日初めてお目にかかることができた。彼女はそこそこのおばあさんだが、ヤリ手なことは眼を見ればわかる。沢山の不動産を所有する悠々自適な人だった。その話はまた話すことにして、チェコ人って言うと、私のガイド同僚にチェコ人がいる。スタニズラバってオネエちゃんなんだけど、とってもいい奴なのに名前を覚えるのに数週間かかった。同僚の名前を間違えるとか忘れるとか失礼だから、紙に書いて何度も復唱した。スタニズラバは至って温厚だけど、このシニョーラはいい言い方として『ずる賢い』。つまり抜け目ない。ある意味これらのメンバーを取りまとめる羽目になった私に大きな負担と不安を抱える屋根瓦の修復工事を伝える模様は次回。しんど。嗚呼しんど。
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