みなさん、こんばんは
本日、中央市場にて。
アジア系のカップルさんがご来店され、私に『日本への発送は幾らくらいですか?』と訊いてきた。英語でこうこうこうだと伝えると、少し考えていた。お店のスタッフのもう一人の日本人からワインを選んでもらって、2本お持ち帰りすることとなった。その時の彼らの会話は日本語だった。(後で聞いたが、このスタッフは最初から日本語で話しかけられたんだと)
こういう事は時々起きるが、私が驚いたのがカップルさんの男性の英語があまりに流暢でネイティヴだったので、てっきり日本在住の外国人だと疑うこともなく信じてしまった。お会計の際に『すみません、日本の方だったのですね』と非礼を詫びた。すると『あー、日本の方なんですね』とおうむ返しされた私。
彼は1年間だけ留学はした事があるけど、自分は日本人だと言った。でもその日本語がちょっと片言に聞こえたものだから、『日本語と英語どちらが得意ですか?』と今思うと本当に失礼な質問をすると、『勿論日本語です』と答えた彼。見た目も服装も、そしてあの英語力で、どうしても日本人とは思えない。狐につままれた。非常に耳が良いんだと思った。そんなに良い耳を持っているんだったら、他の言語にも挑戦した方がいいよとアドバイスして別れた。
海外組の日本人の風貌は日本人っぽくない。が、同じ状況だからこそ私は海外組の日本人だとわかる。しかし彼は日本在住の日本人には見えない日本人だったのだ。しかしあの耳は羨ましい。アメリカ英語ではなかったから、オーストラリア英語だったかなと振り返ってみる。
そして最近本当に私も日本人に見られなくなっている。以前も話した事だが、日本にいた時はロシア人と間違われた。シチリアではフィリピン人と言われた。最近だとフィレンツェ人にインドネシア人と鑑定された。今日も何人かの日本人に私が日本人だと思われなかった。アメリカ人のお客様には『あなたの英語はイタリア英語だ』と自信を持って言われた。誰よりも日本人っぽい顔だと自分では思っているのだが、服装や少しずつ日に焼けた肌がそう言わせるのかも知れない。性格は日本人っぽくない、見た目も日本人っぽくない。えらい事になった。これからはカナダ人を見習って日本の国旗のアップリケでもエプロンにつけた方がいいのか?
国籍と言えば、香港と台湾の人達は中国人と言われるのが嫌らしい。この現象はここ数年いよいよ増えた。『私は中国人ではなく香港人です』とか『台湾人は台湾人なので中国人ではない』という会話をお店でよく聞く。ふーん、そうなんだ。色々あるんだね。だとしたら『あなたは中国人ですか?』と訊くより、『あなたはどちらの国の方ですか?』と訊くのが正解とわかるだろう。それは前述の通りカナダ人がアメリカ人と思われるのが嫌でリュックなどに国旗をつけているのと同じ要素がある。以前カナダ人のお客様がワッペンをつけていなかったので不思議に思っていたら、彼はニヤッと笑って二の腕を私に見せてきた。なんとカナダの国旗の刺青がそこにあった。なんとも頭が下がる愛国心だ。
これからは『いらっしゃいませ、私は日本人です』と言うようにしてみよっかな?
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