みなさん、こんばんは
今日はキャンティ地方に行ってきました。
前回『
ブドウ達の新学期が始まる』からので申し訳ないのですが、早速ネタばらし。ブドウ、収穫してなかった〜!
あれ?まさかの肩透かし!やっぱり今年はいつもより収穫も遅いんだな。私はここから程近いワイナリーにも行ってきたけど、そこではヴェルメンティーノ種を食べてきた。オーナーのマルコが『どんどん食べて行ってね』と言う。お客さん達がワインテイスティングしている間、勉強したかったんだけど、イタリアでぶどう狩りも楽しいもんだ。私は一人でブドウ畑に放置された。そしてブドウはかなり甘い。これが辛口白ワインになるとは…ブドウって奥が深い。
サンジョヴェーゼ種はいよいよ黒ブドウになっていた。この色は流石に焼けた私の肌よりはるかに黒光りしていた。秋はやっぱりハーベスト。市場でも最近ポルチーニ茸のいいのが目に入る。本当はこの時期に日本に帰りたいんだよね。どうせ帰るなら。でも日本も微妙に暑いんだろうなと思うと、仕事もまだまだあるしどうしても帰国は冬になっちゃうのよ。それはそれで楽しみなんだけどね。
ブドウ畑はまだまだ緑が多い。そのうち収穫を終えた後には次第に紅葉が見られる。短い秋の訪れと冬の再来を急に感じるのがいつもの風景。そして冬が来てまた春になって新芽が出る頃に仕事が忙しくなる。ブドウの生育と私の仕事量は連動していて愉快だ。なんだか合図をされているよう。
これらブドウが知らないうちにいなくなっている不安も感じつつ、あまり変わらぬ風景を紹介している理由はそこにある。ブドウちゃんたちがこの畑を卒業するのが全く私には読めないから、その記録は残しておこうと。いつかこのブドウがキャンティワインかキャンティ・コッリ・セネージになるとき、この画像を見ながら思い出す…訳も実はない。それはそれで美味しいから一々ブログの記事を読み返すことなどはしない。それでももしみなさんが2019年のキャンティを手にした時にこの風景を思い浮かべてもらったら有難いと思う。だって今年は出来がいいって専門家が断言しているんだから。
濃厚な強さを持つサンジョヴェーゼ種はただ今金網が張られていて侵入不可の状態にある。ブドウの卒業はすぐそこまで来ている。かも?
ブログランキングに参加しております。下の応援クリック2つともして頂けたらありがたいです。