みなさんこんにちは
本日11月1日はイタリア、祝日です。「OGNISSANTI(諸聖人の日)」です。
一年のうちで一日、諸聖人を祝う日。
はるか昔、609年5月13日、教皇ボニファキウス4世がローマの異教の建築物パンテオンを聖母マリアと殉教者に捧げ、5月13日に祝うようになったものが、8世紀に教皇グレゴリウス3世がサンピエトロ寺院の中に諸聖人に捧げた小聖堂を作り、祝別の日を11月1日に改定されたとか、835年教皇グレゴリウス4世が11月1日に決めたとかの説があります。
いずれにしても全ての聖人・殉教者を祝う日。
これといったイベントはないですが、私の周りではお墓参りをする人が多いように思われます。
昔この日にマウ君と一回だけマンマのお墓参りに行ったような気がしますが、彼はこのようなものがすきではないらしく(というのもお墓にはすでにマンマがいなくて、空のお星様になっているという考えに基づく)、でもバラを一輪置いていきました。
日本で言う「お盆」のようなものなのでしょうかね。
ちなみに無宗教の私が思う、諸聖人の日のイメージ。
何故かフラ・アンジェリコの「聖母戴冠」
↓ルーヴル美術館のそれではないですよー。
↓ウフィッツィ美術館にある聖母戴冠です。
1434年~35年に描かれた同時期の2枚の異なるフラ・アンジェリコ作「聖母戴冠」。
ルーヴルのはナポレオンがパリにもって行っちゃったんだね。
私のイメージはウフィッツィにあるこの神々しい「聖母戴冠」。
ベアート・アンジェリコ(天使のような)と呼ばれ、汚職にまみれることもなく、一修道士として絵を描くことに専念した画家。地位も身分も彼にとってはおいしい材料とはなりませんでした。この心からのやさしさが彼の全ての絵に通じています。パステル調で柔らかく常に仕上げられた彼の作品の中で、私にとっての異色の作品がこれです。
ふんだんに金とラピスラズリを使い、人々の目を惹きつける。
荘厳で、でも穏やかなこの絵は初期ルネサンスの代表ともいえるマザッチョの意思を明らかにリスペクトするものでした。
テーマは「聖母戴冠」でも私にとって諸聖人の日はこの絵がなんとなく合うようなきがするんです。
「ベアート(福者)」と呼ばれた彼がローマ教皇ヨハネ・パウロ2世によって1982年11月3日にフラ・アンジェリコを列福され、1984年にキリスト教芸術家の守護者として認定を受けます。ここで名実ともに「ベアート」となったわけです。なぜ私のような東洋人までほっこりさせてしまう、彼の芸術性を超えた宗教観がここにあるようで、しかも誰からも愛された前教皇ヨハネ・パウロ2世が列福するというこの偶然。
彼は1455年に亡くなり、ローマのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会に埋葬されました。
彼の作品に沢山会いたいと思ったら、フィレンツェのサン・マルコ美術館にお越しください。
私が好きな美術館のうちの一つです。元修道院のこちらの建物とフラ・アンジェリコの作品が一体化して、安らぎの世界につれてってくれますよ。
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