みなさんこんばんは
今日はモザイクについてお話したいと思います。サン・ジョヴァンニ洗礼堂のモザイクを見る前にちょっとお勉強。

モザイクとは、ガラス、石、木などの小片を寄せ集めて作るアートのことです。歴史は古く5000年も前に遡ります。
紀元前3000年くらいにコーンモザイク(鋲モザイク)というのがありました。シュメール人が築いたメソポタミア古代文明の都市国家ウルクではすでにこの技法が施されていました。コーンモザイクとは円錐形の釘状の彩色土器や石(釘の頭の部分を彩色している)を使って神殿などの建築物が装飾されていました。
これらはチュニジアのバルドー美術館が有名です。

↑「ウルのスタンダード(Lo stendardo di Ur)」と呼ばれる、メソポタミアの古代都市ウル(現在のイラク)で発見された象眼モザイクの箱が現存する最古のモザイクで紀元前2500年くらいのものと思われています。ロンドンの大英博物館にあります。

↑紀元前2~3世紀になるとモザイクはさらに発達し、テッセラといわれる技法(小片が1~2センチという小さな物を使うこと)によりさらに表現豊かになり、額縁をつけたりするようになってきます。ギリシャから北アフリカ、小アジアなどに広まっていきます。
紀元後になるとキリスト教が普及した地域では教会などにモザイクを使い始めます。以前までは床に施すのが主流だったのが壁などにもモザイクを使うようになり、大理石だけでなくガラスの間に金を挟んで豪華なモザイクが流行り始めます。

↑イスタンブールのアヤ・ソフィア寺院のキリスト。見事な表現と絵のような細かさが見事。ピカピカして豪華です。(1260年ごろ)

↑ナポリ国立考古学博物館にあるポンペイで発見されたアレクサンダー大王のモザイクが有名な「イッソスの戦い(紀元前333年)」(紀元前100年ごろ)。その大きさは縦横3.42×5.92mに及び、わずか3ミリのテッセラを 100万個以上使い、黒、白、赤、黄、茶の5色を巧みに組み合わせてつくられています。(画像はそのモザイクの一部です)
14世紀から16世紀にかけてルネサンスの時代に入り、モザイクは衰退していきます。しかし、その後19世紀から20世紀にかけアール・ヌーヴォーの時代にモザイクは花を咲かせます。
イタリアでモザイクは沢山の場所で見ることができ、ヴェネツィアやラヴェンナも有名ですが、やはりフィレンツェのモザイクも紹介したいです。
ということで今回はここまで。次回こそ洗礼堂のモザイクです♪
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