28/01/2014 サン・ジョヴァンニ洗礼堂：天国の扉 ソロモンとシバの女王

みなさんこんばんは

はい、バックナンバーです。ここでラストです。機会があったら他の扉も紹介したいとは思いますけど、今回のシリーズはここまで。
これで旧約聖書がちょっと復習できました。いろんな美術品がフィレンツェにありますが少なくともこれら紹介したものが主題の作品なら内容を理解しながら鑑賞できますね。
いままで本当にお付き合いいただいてありがとうございました。

↓1.洗礼堂の入場・時間について
http://aleviola.exblog.jp/19351686/
↓2.洗礼堂：序章
http://aleviola.exblog.jp/19363185/
↓3.洗礼堂：内部　ヨハネス23世
http://aleviola.exblog.jp/19372083/
↓4.洗礼堂：番外編　モザイク
http://aleviola.exblog.jp/19375315/
↓5.洗礼堂：モザイク本題
http://aleviola.exblog.jp/19379048/
↓6.洗礼堂：番外編　イサクの犠牲
http://aleviola.exblog.jp/19379861/
↓7.洗礼堂：天国の扉　アダムとエヴァ
http://aleviola.exblog.jp/19379913/
↓8.洗礼堂：天国の扉　カインとアベル
http://aleviola.exblog.jp/19380059/
↓9.洗礼堂：天国の扉　ノア
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↓10.洗礼堂：天国の扉　アブラハム
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↓11.洗礼堂：天国の扉　イサクと息子エサウとヤコブ
http://aleviola.exblog.jp/19383439/
↓12.洗礼堂：天国の扉　ヨセフ
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↓13.洗礼堂：天国の扉　モーセ
http://aleviola.exblog.jp/19389706/
↓14.洗礼堂：天国の扉　ヨシュア
http://aleviola.exblog.jp/19395141/
↓15.洗礼堂：天国の扉　ダヴィデ
http://aleviola.exblog.jp/19395171/

16回目は天国の扉のラスト10枚目。右扉一番下を紹介します。

10.ソロモンとシバの女王(Salomone e la regina di Saba)
ソロモンはダヴィデとバテシバの第二子である。ダヴィデの死後に異母兄アドニアと王位継承を争い、アドニアを処刑することによりソロモンはイスラエルの第３代の王位に就く。紀元前971年の出来事であった。そして政略結婚でエジプト王の娘を娶った。神に何が欲しいといわれ、ソロモンは知識と知恵を願った。ソロモンはこれにより知識と知恵だけでなく富みも権力も手に入れることになる。
彼のその優れた知性により、イスラエルは繁栄を極める。官僚制度の確立と世界貿易により国内の安定と巨万の富がイスラエルにもたらされた。銅の採掘や金属精錬が盛んであった。その金銀財宝をもってダヴィデが果たせなかった神のための黄金神殿（ソロモン神殿）を7年間かけて建築する。王宮は13年かけて建築された。
そのソロモンの知性の評判を聞いたシバ（イエメンかエチオピア）の女王も彼の元を訪れる。15歳で即位したこの利発な女王は多数の家来と大量の金、宝石、乳香などをラクダに積んでもっていったといわれる。女王があらかじめ考えていた質問にソロモンはなんなく答えた。シバの女王は感激し感嘆の言葉をソロモンに放つ。
しかしその後これからソロモンの人生の歯車が狂い始める。ソロモンはこの王宮に異教の妾や妻を置き、その数は1000人にも及ぶといわれる。異教の彼女たちの信仰を黙認し、神の逆鱗に触れ、のちの王国の分裂を知らされる。実際紀元前931年、彼の死後に彼の息子レハブアムが南のユダをヤロブアムが北のイスラエルを統治しイスラエルは分裂する。その後バビロンとアッシリアにより滅ぼされてしまう。

重ね重ね、お付き合いいただいた方々どうもありがとうございました。これで今回の洗礼堂のお話は終了です。また機会があったらこのようなことを少しずつやって行きたいと思いますのでその時はまたお付き合いくださいね。

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