みなさんこんばんは
昨日の続き「サン・ジミニャーノ」後編です。
私が今回行きたかった家があります。『聖フィーナの家』
聖フィーナは実在する人物です。正式には福者(ベアータ)になりますが、サン・ジミニャーノの人々にとっては聖人(サンタ)としてとらえられています。
フィーナ・チャルディ(Fina Ciardi)が本名。1238年にサン・ジミニャーノの貴族の家に生まれますが、この家系は金持ちだったがその当時はとても貧乏な生活をしていました。短い彼女の人生は10歳のときに重い病気にかかってしまいます。恐らく骨髄炎で足が悪くなったのかといわれます。貧しい人々への服を縫い、木の床で寝ながらの生活。ねずみに体をかじられても彼女は耐えながら生活をしました。
1253年3月4日、彼女が尊敬する大聖グレゴリウス(第64代ローマ教皇グレゴリウス1世、在590 9/3-604 3/12)が彼女の病床に現れます。彼は自分が亡くなった3月12日にフィーナも神に召されることを告げます。お告げの通り彼女は3月12日に亡くなり、15年の短い生涯を閉じました。
昨日紹介したチステルナ広場から奥に延びるカステッロ通りを進み始めの十字路を右に曲がると聖フィーナの生家があります。
小さすぎて見逃してしまいそう。
この家が開くのは年に一度、彼女の祝日である3月12日のみです。
ではドゥオモ広場に行きましょう。チステルナ広場の隣にあります。
このドゥオモは西向きにはるか昔は建っていました。それが現在のように東向きになったのは沢山の人々が通るこの道に置いたほうがいいという利便性から法律が真逆になったのだそうです。
建物はロマネスク様式ですがこの教会内部は前面フレスコ画という豪華な風景に圧倒されるはずです。
上記の二つのフレスコ画のですが、これもこのドゥオモ内でごらんいただけます。(聖フィーナはベノッツォ・ゴッツォリ作、聖グレゴリウスの奇跡はドメニコ・ギルランダイオ作)入場時間と金額は時期と共通券などで変わってくるので以下のサイトをご覧ください。
http://www.duomosangimignano.it/home.htmこの広場は宗教と政治の中心でした。
ポデスタとは中世の時代、コムーネという自治都市の長官のことです。このポデスタが住んだのがこのポデスタ宮殿(1239)です。ドゥオモの真正面に建つこの宮殿にもロニョーザの塔が立ちますがこの塔は2番目に高い51mです。ポデスタはサン・ジミニャーノの人物からでなく、外部から選ばれました。
さらにコムナーレ宮殿(1289-98)があります。一階(日本で言う二階)向かって左が市長室。二階中央のバルコニーのある部屋が絵画室があります。外(右側の)階段を登るとチケット売り場がありこの絵画室と隣のグロッサの塔の共通券(5€)が買えます。
グロッサの塔は高さ54m、町一番の高さの塔です。ここから見る風景は美しいと誰もが言います。トータルで300段くらいあり、エレベータはありません。
11時から入れるはずが、今日はストライキだそうです・・・さすがイタリア。
ここの広場は聖フィーナの祝日近くになると壁から紫の花が咲くそうです。ガイドのカティアは28年サンジミに住んでいるということですが毎年必ず咲くのだとか。数年前のめっちゃ寒かった年は「まさか今年は無理だろう」と誰もが思っていたにもかかわらず、やっぱり咲いたのだとか。
聖フィーナが亡くなったときは辺りがむせ返るような花の香りで町が溢れたということですが、この花も毎年この光景を見せてくれるのですね。
中世、ロマンティック、自然・・・完璧だ!
天気は最高でした。暑いくらいで・・・ただ日曜日で教会に入れずストで登れず・・・ま、また来るか。
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