みなさんこんばんは
バックナンバーは、
①モザイクと世界遺産、
②さんぽ、
③異端派の洗礼堂、
④クラッセの美しきモザイク、
⑤プラチーディアの想いです。

今日もラヴェンナからお伝えします。

昨日お伝えしたガッラ・プラチーディアの霊廟の近くにあるバジリカ、サン・ヴィターレ(Basilica di San Vitale 世界遺産)。6世紀前半に完成しました。

八角形の集中式平面は西ヨーロッパとしては初めてとも言われる特殊で貴重な建築物です。

中に入ると、一番古い時代に作られた床が踏まれないように囲いがされています。
ステキなモザイクがそこにあります。

鳥が描かれています。孔雀もいます。やはり鳥は、特に鳩は神聖なものなのですね。

バジリカ内のクーポラのフレスコ画がバロック。ガーン、ミスマッチ。実は以前は別のフレスコ画があったのですが、湿気でボロボロになってしまい、作り直したものでした。でもねぇ・・・これはダメです。

壁にある大理石、赤い大理石はアフリカ産、白い大理石はギリシャ産。とにかく貴重なもの。

コレが内壁をみんな大理石でつつんでいますが、その大理石を盗まれてしまって・・・

内壁は大理石だけでしたのに、結局外側のレンガがあちらこちらに見えています。これは全て盗難の跡だそうです。高価で貴重な大理石を取られて教会内がボロボロです。

上の階で女性、地上階で男性がミサを受けるようになっています。

アプスにはキリストを中心に描かれています。向かって左が聖ヴィターレです。彼はかつて軍人でした。

キリストが中央に描かれ、左右に6人ずつ12使徒が描かれていますが、よく数えると14人います。これは一番下の両端2名は聖ヴィターレの二人の息子です。彼らも軍人でしたが殉教してしまいます。

ユスティニアヌス帝(483-565 東ローマ帝国の皇帝)、中央の天使の輪っかがあるのが皇帝です。農家出身の彼は叔父である前皇帝のユスティヌス1世の養子になり、見事皇帝まで登り詰めました。ラヴェンナの司教マッシミリアーノ(上記に名前)も描かれています。

美しきテオドラ。踊り子からユスティニアヌス帝の皇后まで登り詰めたこちらもサクセスストーリー。実は彼らはコンスタンティノポリスで人生の大半を送っていました。当然ラヴェンナに来ることもありませんでした。ところが、東のコンスタンティノポリスを西のラヴェンナでコピーしたかったのです。そのためモザイクの素材も全てコンスタンティノポリスから持ってきたものでした。ユスティニアヌス帝の願いは叶ったのでしょうか?美しいモザイクは残りつつも、大理石を盗まれレンガがむき出しになった内装には悲哀を感じます。
このバジリカはとても時間をかけないとお伝え仕切れません。次回機会がありましたら、もっと詳しくお話したいと思います。
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