みなさん、こんばんは
今日はルッカ観光最終回をお伝えします。
バックナンバーは、以下の通りです。
1.
訪れるべき美しい町ルッカ
2.
ジャコモ・プッチーニ家からフォロへ:ルッカさんぽ
3.
ナポレオーネ広場からドゥオモ:ルッカさんぽ
4.
ルッカのドゥオモ:ニコデモが彫ったVolto Santo

さて、最終回はドゥオモのコレ、見といてね!です。

ドゥオモにはパイプオルガンがあって、あのジャコモ・プッチーニも弾いたとされます。この教会ではありませんが、プッチーニがオルガンにサインをした教会もルッカには残されています。音楽が発展したルッカという町の歴史は平和・安定とともにあったとわかりますね。
こちらドゥオモは年に一回、コンサートが行われ、必ず新しい曲を紹介するのだとか。古い歴史を尊みつつ、新しいことも取り入れるルッカの考え方は非常に柔軟です。

まず、教会に入り奥右手に進むとイラリア・デル・カッレットIlaria del Carrettoの石棺があります。1400年代初期、ヤコボ・デッラ・クエルチャの作品です。ミケランジェロも彼の作品から学んだと言われている巨匠なんだね。世界に名を馳せるミケちゃんもヤコボは大事な見本・お手本となっていたんです。ミケの力強い彫刻とは違い優しく女性的。

このイラリア(1379-1405)はパオロ・グイニージというルッカの有力者の妻です。このような石棺を作ることから彼女の重要さが垣間見えますね。ヤコボ・デッラ・クエルチャが作り出すこの波を打ったようなラインは、ミケランジェロが生み出す雰囲気より優しい感じがしますね。

グイニージといえば、ルッカで数ある塔の内のひとつもこの名前。グイニージの塔は画像一番奥にあるものです。ちょっと面白いのが塔の屋上には木がニョキニョキ。これ、めっちゃ流行った作りで、多いときは33の塔がこのタイプで建っていました。ところが現存するのはこの塔のみ。ま、これは余談です。

ちなみにこの石棺は映画『ダヴィンチ・コード』の監督が直接ルッカに来て『これだ!』と納得して映画に使用したもの。マグダラのマリアとイラリアのこの像をシンクロさせる気持ちがわかりますね。映画を見た方はハッとするかもしれませんね。映画の最後のシーンで出てきますよ。ちなみに、このワンコは足元でご主人さまの目覚めを待っているところです。可愛いね。ワンワン♪
美しいこの彫刻を後にして、この画もチェック!!!

ティントレット作『最後の晩餐』。ティントレットはヴェネツィア・ルネサンスの巨匠ですが、ティントレットのお父ちゃんはルッカ出身なんですよ。最後の晩餐というと・・・

ミラノにあるレオナルド・ダ・ヴィンチ作が有名ですが、多くがこの『テーブル水面型』。

ところがこの絵は垂直型なのです。そうすることによって劇場型の絵になっているのですね。どの面で見ても楽しめるようにできています。

主役は手前の女性。乳飲み子を抱え生き始めるシーンですが、奥には磔刑を目前に控えたイエスが弟子とともに最後の食事を頂いています。生死を描いたドラマティックな雰囲気が彼の独特の世界ですね。
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