みなさん、こんばんは

中央市場のレオナルドの果物屋。初物のオレンジ(arancia)が出てきました。
南アフリカ産だけど・・・

ミカンもまだまだ高価ですね。
スペイン産だけど・・・
旬になったら半額まで落ちますよ。
そもそもイタリアにはAgrumi(レモン・オレンジ等)と呼ばれる柑橘類が無かったんです。
ローマ帝政時代頃からレモンのようなものが植えられるようになり、薬用として珍重され始めたとか
またある説では11世紀末に十字軍によってもたらされたとも言われています。
いずれにしてもアラブや東洋からのものなんです。
ではフィレンツェにはいつ訪れたのかというと、今から約600年ほど前に遡ります。
時はフィレンツェの父、メディチ家の老コジモ(1389-1464)がうまーくやって15世紀前半に東西宗教会議をフィレンツェで行うことに成功しました
(フィレンツェ公会議:1439年)。当時の日本は室町幕府、足利義政の治世だったのですよ♪
東西から様々な人たちがやってきます。彼らは勿論手ぶらで来るのではなく、フィレンツェにはないプレゼントを手に・・・
そこでオレンジが初めてフィレンツェに登場します。

ウフィツィ美術館にあるドメニコ・ヴェネツィアーノ作『サンタ・ルチア・ディ・マニョリの祭壇画』。同名の教会はヴェッキオ橋からほど近いバルディ通り(via de' Bardi)に今もあります。
上方奥に見えるオレンジの木。このフィレンツェ公会議の後に描かれたもの。
ヴェネツィアーノはオレンジの木をここフィレンツェで見て描いたのでしょうか。
私はこの画が好きなのですが、本筋から外れますのでいずれ機会がある時にお話しするとしましょう。
オレンジやミカンなどは主に南イタリアで美味しく作られます。トスカーナは残念ながら栽培に向いていません。橙色に染まる八百屋はこれからもっと増え、それに応じて寒さも厳しくなりそうです。
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