みなさん、こんばんは

これ、昨日の中央市場。

またしても、市場周りの露店のストライキ。このストライキについてちょっとお話しますね。

これは、『ボルケシュタイン指令案』(Bolkestein Directive)に反対するストライキ。
『ボルケシュタイン指令案』は2006年11月に欧州議会で可決されたもの。フリッツ・ボルケシュタインというオランダの経済学者であり政治家の名がついたもので、2004年に彼が欧州委員だったときのこと。その当時の欧州委員会の委員長がイタリアの首相だったロマーノ・プローディ、委員にはマリオ・モンティとどっちも私が嫌いな政治家によって進められたもので・・・
内容は、EU内のサービスを自由化しましょうというお話だけど、ある意味EUという一つの国で共通のルールにしましょうという点もある。そうなると、どうしてもEUの中で強い国、勿論ドイツ、フランスに有利に働くのかなと個人的な想像。
非経済的なサービス活動を除いたものが対象となるってことは、私が携わる旅行業も含まれる。ボルケシュタイン指令案がイタリアでガイド業をする私を含む人々にとってマイナスに働くことがないものであって欲しいものの・・・どうやら雲行きが怪しい。でもここでは話が長~くなるので割愛。
今日になって、露店が全てオープンしていたので露店で働くジョヴァンニに聞いてみた。思った通りEUとして同じルールで露店を営業するという話で、そうなると一からまた許可を貰い、登録をしたりしないといけない。それに対しての『NO』だと。何故今更何十年もやって来た露店の人たちがそれをしなければいけないのか。詳しくは知らないが、今露店を営業している人々にとって不利な条件なのだろう。いずれにしても
前回のストライキでユーロスターに乗ってローマまでデモに参加したぐらいだからよっぽどの内容なのかもしれない。
こういうことでやはりEUとは一つの国なんだと感じる。ブレグジットに賛成したイギリス人の中には反ボルケシュタイン指令案者も多くいたと思う。身近なイタリア人の中にも脱EUを望む声が少なくない。私には何がいいのかは難しすぎてわからないけど、わからないからこそ、いろんな人とこういう話をする。参政権はなくてもせめて住んでいる国のことをもっと知りたいなと思う。
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