みなさん、こんばんは
ウフィツィ美術館にて。
今年の3月29日から9月24日までレオナルド・ダ・ヴィンチの特別展示会が行われています。
ダ・ヴィンチの作品は3点あるこの美術館。
『受胎告知』と
『キリストの洗礼』と、未完成の『東方三博士の礼拝』。この未完成作品がずっと修復中だったのですが、その修復が見事に戻ってきたのでーす。だから、特別展示会。
なーんだ、もう戻ってきたなら別に紹介しなくてもいいじゃないかと言われそうですが、それなら『特別』の理由がない。6年の時を経て戻ってきたこの作品が感動の素晴らしさです。
スコぺートのサン・ドナート教会のアウグスティヌス修道会から1481年に依頼されたものの、ダ・ヴィンチは未完成のままミラノに旅立ってしまう。
【二つのダ・ヴィンチの作品の後の部屋でまず小さな部屋で映像が見られます】
当時29歳くらいだったダ・ヴィンチだから安定した作品を残せる年齢になってきていたはず。それでも未完成にしたのは支払いに対するトラブルだと言われています。
結局、修道会は改めてフィリッピーノ・リッピ(Prato1457-Firenze1504)に同テーマで依頼をしたわけで、この作品(1496)もウフィツィ美術館に所蔵されていますが、この作品も特別展示場に移動されているのも粋な計らいですよね。
【完成した修復後の作品の後に大きな画面で見る修復の模様】 映像で紹介する修復の模様も圧巻でした。できることならじーっと観たいものですので時間に余裕をもって行かれるといいと思います。
【映像で紹介されている修復前と後の作品】 モノクロの未完成はその後何度もニスが塗られてよーく見ないと分からない感じでした。それが修復に入って小さなパネルが置かれているだけだったのです。そのパネルで何度も説明していたら、オリジナルの大きさを忘れていて・・・6年ってそういうものなのかって。
だからこの作品が戻ってきた時には、あまりの大きさに恥ずかしながら驚いたものです。
そもそも私が人を入れて作品を撮るのは、大きさを書いてもピンと来ないから。絶対この方がわかりやすいですよね。綺麗に撮ろうなんて思っていないのです。でも観光客の方々はキレイな写真を撮ろうと一生懸命でした。
しかし、ここまで修復の技術が素晴らしいとは。以前のものを知っていると猶更感動するので修復前に来た方の再訪も絶対おススメ。
今後また以前の部屋に戻るかどうするかは検討中との事。来月からのレオナルドの作品たちの住居先が気になるぅ~♪
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