みなさん、こんばんは
フィレンツェのピッティ宮殿。とてつもなく大きなこの宮殿には6つの国立美術館・庭園がある。
・パラティーナ美術館
・近代美術館
・銀器美術館
・衣装美術館
・陶器美術館
・ボーボリ庭園
そのなかで、衣装美術館というこの特殊な美術館にスポットを当ててみたいと思いました。
何故特殊かと言うと、
展示内容が毎回ガラッと変わる
んです。美術館って通常は公式ガイドブックがあって、それが訪れる観光客を助けるものであるし、私たちも勉強の時に随分助けてもらいます。でもこの美術館はガイドブックが無いんですねぇ・・・毎回殆どが特別展示ですから無理もない。
参るね。ガイド泣かせ・・・
だからこそ、恥ずかしながら私からお送りする『ファッションと衣装美術館の歴史』。何回かに分けて紹介しましょうね。私がファッションを語るのはホンマおこがましい(汗
ボーボリ庭園の隣に位置するピッティ宮殿内のメリディアーナ小宮殿(Palazzina della Meridiana)は昨日ちょっと触れたロレーナ家のトスカーナ大公ピエトロ・レオポルド(在1765-1790)によって1776年に作り始められました。正妻との間に16人の子供を儲けたビッグダディですが、彼がなんで素晴らしいのかというと1737年のメディチ家最後の女性、アンナ・マリア・ルイーザによる『家族協定』によってフィレンツェに残った膨大な美術品を一般公開にこぎつけた立役者。ウフィツィ美術館は1769年に、アカデミア美術館は1784年にと言った感じ。そういった意味では私がガイドができるのはアンナ・マリア・ルイーザやピエトロ・レオポルド様様ということでしょうね。ありがたや~
そんなメリディアーナ(日時計)小宮殿が衣装美術館としてオープンするのは1983年。イタリアで歴史的・現代的モードを伝える唯一の美術館なんですね。
この話を続けるにはさらに400年以上遡りたいと思います。明日はメディチ家の時代から第二次世界大戦ごろまでお伝えしますね。
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