みなさん、こんばんは
中央市場でーす。
『話半分』という言葉があるが、話を盛る人に対して、半分ぐらいで聞いておいた方が具合がいいということ。
私の周りのフィレンツェ人は結構な数がそれに当てはまる。お国柄なのかもしれない。
例えばバスが来なくて待たされた。
バス停で30分待った後に、同じ番号のバスが3台連ねてやって来たりする。
誰もがこちらでは経験したことがあるかもしれない。
その話をする時に、それら待ち時間やバスの台数が人に語る度に数字が変わり、最終的に30分が1時間になり、3台が6台に変わっていることもある。そうなると何も正しい情報ではない。

これに該当するものとして、決してフィレンツェ人のみがそうでは無いことがわかった。
中央市場地上階のトイレのおっちゃん、インド人のシャン。時々私のブログにも出てくる準レギュラー的存在だ。この男がなかなか面白い。
先月だか先々月だか、私に彼の携帯電話にある画像を見せてくれた。
『これ僕の家。インドに3つあるんだ』
凄いな、シャン。市場で頑張って働いて、故郷に錦かぁ。シャッターとかもしっかり作って新品のお家もあるみたいだ。
いつか年金生活に入ったら、彼はインドに帰るんだろうな。と普通に感心した。
ところが、今日トイレの行列に並ぶイタリア人とシャンが会話しているのが耳に入った。
『僕、インドに家が12戸あるんだ』
‼️‼️おいおい…
いくら何でも1、2ヶ月で3から12には増えないだろうよ〜、シャン。
よっぽど突っ込んでやろうかと思ったが、彼の嬉しそうに話す顔を見てやめた。
例え私がこの話をしても誰も得も損もするまい。
話を聞いていたイタリア人だって話半分に思っていたかもしれない。
しかし、話半分どころか『話4分の1』が正確で、もしかしたら私へのシャンの話も3戸ではなく2戸だったかもしれない。
そうなると『話6分の1』までなってしまい、すっとんきょうそのもの。
『インド人嘘つかない』とは全くのデタラメになる訳だが、これも個人差があるのだろうから全員に当てはまるものでは無いというざっくりした結論にしておこう。それでも市場で働くインド人は噂好きな大げさ人種だと思う。
一体、年末までにシャンのインドにある家の数はどこまで増えるのだろうか?
こういう時は、楽しんで彼の『盛る』話を楽しみたいものだ。
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