みなさん、こんばんは
あ、気球(pallone aerostatico)だ!
今朝、バールのお兄ちゃんと世間話をしていたら、この光景を見ることができた。
二人でウキウキしながら写真を撮る。こういうサプライズは歳を取っても嬉しいものだ。
フィレンツェの中心街でこういうことはしょっちゅうあることではないので。
時にはなぜか 大空に
旅してみたく なるものさ
気球に乗って どこまでいこう
風に乗って 野原をこえて
雲をとびこえ どこまでもいこう
そこにはなにかが 待っているから
小学校の時に習った懐かしい歌だ。
そもそも私は田舎暮らしがあまり好きでなく、雑踏の中で生活を送ることをわざとしていた。それは静寂とか平穏とかと言った言葉とはかけ離れたもので、騒ついた夜中の家外の音も全く気にせず過ごすことも問題ない。
それでも自分の居場所を探そうとする『引越し貧乏』の一人であった。東京で生活しているときも常に生活する場所を変えることは本当に多かった気がするが、ここフィレンツェでは一番最初にすみ始めた場所から現在で5回の引越しを経験し、今の場所で落ち着いた。引越しが多かったからか、荷物が非常に少ない生活がすっかり身に付き、いまだに治らない。

気球に乗った私はフィレンツェに辿り着き、中央市場で働いている。
歌詞とシンクロした。この前も『気球に乗った』知人がフィレンツェを離れた。
日本からイギリスやフランスで生活し、フィレンツェにたどり着いた後に大好きなローマに行ってしまった。
彼女の根無し草な人生はどこまで行くのだろう?自分でも分からないと返事したあの娘は…

『もうフィレンツェは沢山だ。俺は南米で生きて行きたい!』と言った私の同僚は近いうちに飛んで行ってしまうかもしれない。
私のガイドの同僚たちはフットワークが軽いから、遠くない未来にいろんなサヨナラがあるんだと感じる。
私もいつか日本に戻って住むことがあるのだろうか?もしくは新たな世界を見たいと思うのか?
その微かな可能性を感じつつ、早朝の気球を眺めた不思議な瞬間でした。
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