みなさん、こんばんは
シエナでーす。臨時パリオまであと4日か。
そういや以前、と言っても4年も前になる記事『
シエナとローマ』でお話ししたことにちょっと補足してみたいと思います。
シエナのドゥオモ正面左右に二つのポール。その上に乗る像。シエナのあちこちにあるのでみなさんもシエナで探してみてくださいね。
そう、それは狼の乳で育った双子の像。この双子はロムルスとレムス(Romolo e Remo)という人間の赤ちゃんでした。
双子の母親、レア・シルヴィアは巫女さんという聖職者なので、妊娠はアウト。父親は軍神マルスです。ギリシャ神話もローマ神話も神と名のつく者はどうしてこうも浮気なのが多いのかね?彼女は双子を殺さずこっそり産んだ双子をテヴェレ川に流すのです。
ここが物語らしい展開ですが、籠に入れられた双子は雌狼の乳によって育ち、のちに牧夫婦によって人間としての生活を始めます。その時ロムルスとレムスと名付けられました。
双子は立派に育ちます。二人は自分たちが育ったローマに新しい都を建設しようとします。ローマ建国は紀元前753年4月21日と言われています。
そんな新しい都の王は一人で充分です。兄弟は互いに険悪な関係となりました。
その結果、ロムルスはレムスに殺されてしまいます。勝ったロムルスからローマの名が生まれた。当時二人は18歳だったそうで。若人の兄弟喧嘩としてはかなり激しいもんだ。
で、レムスの二人の息子、セニウスとアスキウス(Senio e Aschio)は、自分たちの叔父であるロムルスに殺されることを恐れ、シエナに逃れた。シエナの名はセニウスから生まれたというお話。18歳で亡くなったレムスに二人の息子がいたこと、そしてシエナへの逃避行を考えるとハテナとなるが、あくまでも神話ですから。
さらにシエナの市標ですが、白と黒で彩られています。これはセニウスとアスキウスがそれぞれ白馬と黒色の馬でシエナに向かったことから生まれたそうです。カンポ広場のプブリコ宮にもたくさんのこのマークが見られます。
ちなみにセニウス(あだ名はセナ)からSienaが生まれましたが、アスキウスは近隣のアッシャーノ(Asciano)の名として残ることに。あ!と思った。
アッシャーノとは私が浜田省吾さんの足跡をお客様に依頼されて訪れた無人駅のまち『
ラストの2枚!』(2018年5月19日記事)ではないか!
なんだか嬉しくなった。こんな感じで知識が増える楽しみに感動。
以前の補足記事でした。浜田省吾さん、ご存知かしら?あなたのセレクトはナイスでしたよ〜♪
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