みなさん、こんばんは
フェッラーラ駅に戻ってきました。タクシーで旧市街と駅は25〜30ユーロくらいかな?
ここでハイヤーと12時に待ち合わせです。
時間通りハイヤーが到着し、40キロ、約50分の道のりを走る。
目的地はとても迷いやすいらしく、先方で事前にハイヤーを予約していた。
レオーネ運河のすぐそばにあるところへ。ここまで来ると、何にもない。
広い平地にある、ポツンと立つ一つの店。
『よく来てくれたね』出迎えるグラッツィアおばあちゃん。
さて、今回のフェッラーラ行きの目的はこのおばあちゃんのお料理を食べるためでした。
ここは超美味しいレストランなの。
親しくしている宮古島のイタリアンのオーナーシェフが修行をしたところで、そこの常連さんたちが『是非行きたい!』と言うリクエストのお仕事。あー、ガイドとか添乗員とかやってて良かった。もう役得しかございません!!
『今日はウナギのいいのが入っているわよ』とグラッツィア。うーん、それは期待できそう。そう、ここは魚介のレストラン。
フランチャコルタのスパークリングで乾杯。
メニューを一応パシャ。いくつかのメニューは私でもさっぱり。所変わればと言う所か。
グラッツィアが自ら注文を取りに来てくれた。サービスしてくれる人はちゃんといるのに、気を使っていただいて…でもみんなの意見は一致して『おまかせで♪』となった。少しずついろんなものを食べる形で、あまり量は多くなくお願いする。ここまでフィレンツェから約200キロの道のり。お客様たちにとっては今回の旅行のメインイベントだから、気合い入りまくり。
『ワインはどうする?』と聞かれ、これはお店の方におまかせしました。
『フリウリの白はどう?』と言われ、『この地のものはどうでしょう?』と訊いたら、『ここのワインはあまり良くないから』と正直な答えが。オススメされた通りに北イタリア、フリウリの白を開けてもらった。グラスは私でもわかるぐらい、極めて高級なものを使っている。ここの店はアットホームな割にクオリティをちゃんと極めていることがわかった。
パンも全て自家製。これを食べたら後が続かないとはわかっていてもついつい手が出てしまう美味しさ。会話も弾んで、グラッツィアおばあちゃんのこれから繰り広げられるだろう食の世界を覗ける幸せにみんなドキドキしている。
早速出てきた、一番目のお料理。聞いていた通り、シンプル・イズ・ザ・ベストの店ならでは。素材のポテンシャルをひたすら引き立てる形のお料理。ソフトシェルクラブとエビのフリット。ワカメもあって、海がどかーんとやって来た!
『このパンと一緒にどうぞ』とさらに別のパンが登場。これと合わせるのは何だ!?
カニとホタテの前菜。この日は月曜日で、通常は魚介のいいのが手に入らない所だが、グラッツィアは特殊なルートを持っていていつ来ても新鮮な魚介が提供されている。フィレンツェから来た私にとってはどれも感動ものの素材ばかり。
さらに前菜は続く。シャコとイカ。自家製マヨネーズと共に。濃厚な黄身のマヨネーズがシンプルな素材を引き立てる。
カニのほぐしたもの。『大変だったろうな、カニほぐすの』ってお客様。いや、贅沢ですね。
ようやくプリモ。アサリのパスタ。三角形に切られた手作りパスタはモチモチで、よど良い塩味とマッチ。量もちょうど良い。
小タコのカッペッリーニのパスタ。これも素晴らしかった。
ここまできて、帰りの時間が近づいて来ていた。『少し巻きでお願いします』とドルチェまで辿り着けない残念感はあったけど、セコンドのウナギにはなんとか間に合うことができた。
白いポレンタに乗ったオーブン焼きのウナギと白焼きのウナギ。白焼きはおそらく日本人から教えてもらったんじゃないかと思っているが、すっかり聞きそびれてしまった。何れにしてもどれも美味しくてグラッツィアにグラッツィエである。
フェッラーラ駅に戻る際もその余韻に浸る私たち。ただ食べるだけに1日を費やした甲斐があった。家族でやっているこのお店はこの日も満席で予約必至。ハイヤーは往復で200ユーロかかったものの、それでもお客様たちの満足はそれに上回ったと言う。結果に。グラッツィアも高齢で、いつまで現役を続けられるのか心配だが、クリスマスマーケットの立ち食いもガマンして良かったと心から思った。お腹パンパンで、その日は何も食べることができずでしたので、もしそんな食の旅をしたい方はガッツリお腹を空かせて、夜の食事も無くす覚悟でグラッツィアのお料理を頂いてもらいたい。
Via Per Le Venezie 21, 44021, Codigoro, Italia
Tel : 0533 712154
12.30ー14.30、19.30ー22.30
水・木曜日休み 要予約
今回観光していないので、以前の記事を貼っておきます。
です。
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注文してくださった方々、ありがとうございます!
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