みなさん、こんばんは
サンタ・マリア・ノヴェッラ広場。クリスマス時期用に立つイルミネーション。去年の中央市場のやつみたいだ。
美味しいビステッカを求めて『あの店』に初入店した。
お店の名前が昔よく行っていた店と酷似していてどうしても覚えられない。『どこに行ったの?』と訊かれると困りながらも『フィレンツェ人に人気のある』と返事すると必ずフィレンツェの人は『あー、ブリンデッローネね』と一発でわかるほどの有名店だ。もちろん庶民的。
メニューはこの通り。とにかく安くて美味いという。前菜やプリモもイケるというんだから大人数で色々チョイスしてシェアするのもいいかも。カメリエーレの仕事はとても早く、席に着いて早々水の有無を聞かれた。ガス入りかノーマルかをすぐに返事できたらスマートよね。

私の感覚では中央市場広場にある『トラットリア・マリオ』とシンクロするようなお店で、マリオも庶民的で格安なお食事処だ。フィレンツェ愛が店の装飾にも溢れている。日本人にはお店は伝統的で飾らないものが好まれるんじゃないかと。そうなるとこういうお店はグッと来る。
目的はビステッカ。今回は1.2Kgに挑戦。あとは付け合わせだけオーダーした。この店は19時半からと21時の2回転。予約は必ずするべきだし、時間もそれに合わせるといい。
とにかく仕事が早く、ウェイターの動きは機敏で頼もしく極めて明るい。ちょっと面白いのがみんなハゲていること。たまたまなんだろうけど、ちょっとおかしかった。お店はサービスが重要と常々思っている私にとってはよくできたスタッフが揃っている。それとコストパフォーマンスの良さがフィレンツェ人に愛される所以なのは明らか。お店は予約した人たちですぐに満員になった。
間も無くやってきたビステッカ。私がよく行くチポッラ・ロッサのビステッカだとキロ65〜70ユーロ。ここはキロ38ユーロという値段。そりゃ若者がたくさん来るはずだ。ワインだって藁に入った丸尻のボトル、フィアスコをドカンと持ってきて、『好きなだけ飲め』というやり方。ビステッカは勿論言わずとレア焼き。美味しい!
『今日はアーティチョークのフリットがオススメ』と言われたが、初めから友人の勧めで頼む予定だった。カラッと揚がったアーティチョークは旬の食材。シンプルなことが逆に贅沢だと思ったりする。他にトリュフ料理やコッコリも美味しいという。詳しくはメニューの画像で確認してね。
トスカーナは豆喰いの国。白豆を頼んでオリーブオイルとシンプルに食べる。時折ハゲお兄ちゃんがやって来て『どうだい、美味しいかい?』と声をかけてくれるのも下町っぽい。そう、ここはアルノ川を越えたカルミネ教会近くの下町にある店だから。
よし、年末に来る友人のためにここを予約しよう。結論から言うとお肉は若干若くって熟成足らずのものの、これはこのお店に来るたびにばらつきがあるようだ。恐らく回転が早すぎるせいだと思われる。でも、この雰囲気と値段を考えると全てカバーできる満足感があった。抜群の安定感で言うと、私がよく行く先ほども話したチポッラ・ロッサがフィレンツェでは一番美味しいと言う結果になったが、それはそれ、これはこれと言う別枠で考えるとどちらのお店も素晴らしいものだ。21時までに食べ終えると入り口には次のお客様たちで溢れていた。予約はしといた方がいいね。
Piazza Piattellina 10/11R Firenze
Tel 055 217879
食後に見たサンタ・マリア・ノヴェッラ教会広場は相変わらず美しく、いい腹ごなしになった帰路でした。
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注文してくださった方々、ありがとうございます!
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