みなさん、こんばんは
『フィレンツェで何を食べたらいいですか?』という質問、よくある。
そりゃ名物を食べるのがいいのだろうが、例えば私が旅人だったら答えはノーだ。理由もある。
その日その日で食べたいものって違う。もし、『これを食べよう』と思っていても、いざお店に入ったら別のメニューが気になったり、気分が変わることもあるから。長期の旅行で日本食が恋しくなったら、海外で食べる和食もオツなものだ。その国で表現される和の味は如何なものか、気になることはないだろうか?
そういうワガママな人は食事付きのツアーなどに参加すると非常に苦労する。だからいくら楽だとは思ってもその旅は避ける。そして、時々紹介する、『
麻婆豆腐探訪』が良い例で、私は旅をすると大好物の麻婆豆腐を食べる。勿体無い、せっかくその町に行ったらそこの名物を食べるべしと思う人にとっては私のチョイスが異端なことこの上ないが、食にルールがないという信念のもと、私は旅をする。
そんな私以外の定番フィレンツェ食の横綱と言えば、やはりビステッカ・アッラ・フィオレンティーナということに異論はないと思う。1キロを超えるTボーンステーキをレアで頂く幸せ。勿論行きつけのお店で。
4人で行ったのだが、まず焼く前のお肉の披露からテンションが上がる。
何と1キロ✖️2枚。お昼に食べ過ぎた私たちが乗り越えられる壁では全くない。オーダーの段階で『最低量で』と言っていたから、それを無視した登場に苦笑。そもそもこの焼く前のお披露目会は『これを焼きますよ、いいっすか?』という儀式になる。だから『嫌ですよ』というのも勿論自由なのだ。すかさず私が『一枚でいいって言ってるじゃん』と店側に言う。当たり前だが意見は通る。
20分ほど焼くのには時間がかかる。それまで楽しくお話をして待つ。サラダとイモは自動的につく。今回は1キロのマレンマ牛、70ユーロのビステッカだ。この店はちょっと高いんだけど安定の美味しさから懇意にしている。
そんな赤タマネギという名のこのお店に飾ってあった『玉葱』の文字。今まで気づかなかった。2枚飾ってある理由は分からないが、何かストーリーがあるのかもしれない。いつか私も『赤玉葱』という書を贈呈してみようと密かに考えている。
Via dei Conti 53/r Firenze
TEL:055–214210
無休、12.00ー15.00、18.00ー23.00
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