みなさん、こんばんは
日本のニュース、最近高齢者ドライバーの事故が続いているようで。
そういやイタリアってそういうニュース、無いなって思った。フィレンツェなんて道路がそこそこ幅があっても、道路の左右が駐車ゾーンが存在するか、細い道か、ZTLというチェントロ(中心街)に入る場合に限られた車のみ通れるシステムがある。
記憶が間違えでなければ、私のような外国人はレジデンツァ(居住許可)を受けて5年以内だったら日本の運転免許証からイタリアのに変更することが可能だ。その代わり、日本の免許証は失効する。どちらかを選ばなければいけないという理由で、グズグズしていた私はすっかりその書き換えが不可能となってしまい、もし私がイタリアで運転するには、日本で1年有効な国際免許を申請するか、一からイタリアの免許を試験(筆記&実地)を受けて取得するしかない。
今となっては車を運転する気はさらさら無いが、どちらかと言えば2輪が好きな私。大きなバイクを19歳から日本でも乗り回していた。モトリーノというまぁ、スクーターのようなものは便利そうだが、その辺は特別無くても現在困らない状況なのでそれについても何も発展は無し。ただ、私に運転が向いているかどうかと言ったら、Noだと自覚しているので、自分の為に、みんなの為に恐らくこれからも何もしないと思う。
私はいろんな意味でその高齢者ドライバーの免許返還について、両親と全く大きなトラブルは無かった。
父は勝手に歩けなくなって、あんなに車の運転が好きだったのに最終的・自動的に運転できなくなった。母は父が亡くなった後、新車を購入しすぐに電柱に激突するという事故を起こした。当時72歳くらいだったと思う。ほぼ無違反(一回だけ病院に急いでいて、駐禁を取られた)だった母が、その事故を正面から受け止めて、誰も傷つけなかった幸運とともにさっさと免許返納をしてしまった。自分の能力に過信する事なく、母らしい勇退だったと誇らしく思っている。新車の事故車は売り払ってしまい、すぐに電動自転車を買って、父のお墓に行くのに楽しく乗っている。
私が帰省した際は、いつもなら母が車で駅まで迎えに来るが、それ以降は徒歩5分の駅と自宅の間をタクシーに頼っている。それに対して母は私に謝るが、そんなことは必要のないもので、自分から引き起こす人身事故のない安心感はどうにもありがたい結論。
ではイタリアはどうかと言うと、私がこっちで免許を取っていないのでうちのマウリッツィオに訊いてみた。
イタリアの運転免許証は10年で更新ということだ。でも、歳や状況によって5年になったりもするそうで。勿論、若人は10年更新となる。そういや日本は5年(ゴールドカード)か、何か通常に違反で3年だった気がする。イタリアは日本と同じ違反は点数制で、でもそれ自体で左右される更新年数ではないとのこと。それでも病気などの障害などがあれば、例えば営業のドロンゾは心臓に問題がある為毎年いろんな審査を受けて免許を更新しているんだって。でも通常の更新は視力など日本とあまり変わりはないみたいだけど…
審査の如何によっては、ドクターストップも入るようで、必ずしも更新できないのがイタリア式。なぜ、イタリアではそんなに問題にならなくて、日本で今こんなにスポットを当てられているかというのは以上の理由からかもしれない。
日本で問題になっている事案を打破するなら、これら諸外国のシステムも加味していくのもいいかもしれない。そんな61歳で視力のいいマウリッツィオは更新して6年貰えたようだ。本人は至極(残念に)驚いていたが、各自の振り幅が違うこちらの状況も理解できる。とは言え、イタリアだって夏場のバカンス時期には日頃運転しない下手くそなドライバーが渋滞や事故を引き起こすことも多い。多かれ少なかれこの手の問題はどこにでもあるという事。それにしても、日本の状況はさっさと解決する方向にいってもらいたいものだ。年齢に片付けられる事でも無く、かと言ってその各自のリスクやスキルに対応するだけでなく、各地方自治体の判断もしていいんだろうな。
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