みなさん、こんばんは
復習すると、自宅の屋根がボロボロで治そうという事で、各階、同じ棟の4人であーだこーだと言い始めている状態。現状は被害を被っているのが最上階の私一人であり、下の階の方々は何の問題もないが、屋根はこの棟共通の事案なのよ。建築家の方に来ていただいて、今の状態を見てきただき、さらに私の名前で書類を作っていただき、それとともに色々話を進めようとしているが、問題は山積で、これも前回お話した通り。
先週は2階の家主であるシニョーラの知人の建築家が来た。彼は以前も何らかの理由で既知の人である。左官屋さんも一緒に来た。屋根を確認して、彼なりの問題とその解決を話してくれた。ついでに私の家の中もいくつか直さなければいけないことがわかり、左官屋さんにお願いする見積もりは2件となった。一つは屋根で、これは全員関わるもの。そして自宅に関してはもちろん私一人に掛かる出費。金額は予想もできないが、当然やらなければいけないことを後回しにしても、状況が良くなるはずがないので、腹をくくってさっさと治してもらいたいものだ。
とはいえ、屋根の件はみんなが同じ意見で円満に進めばいいが、そうは簡単にいかなさそう。少なくとも2階の家主のシニョーラは前回もお話した通り面倒なことは全く起きていない。大体のことでお互い納得している。ローマから時々フィレンツェに来た際には市場にも顔を出してくれるし、いつでも電話してと行ってくれるのも心強い。そんなシニョーラからamministratore(管理人)を設ける提案がされた。非常に珍しいことだが、私が住む棟にはこの管理人の存在がない。通常、何か起きた時は話を取りまとめて物事を円滑に運ぶためにアンミニストラトーレが仲介役になる。その為には第三者であるアンミニストラトーレに年間幾らかのお金を払って雇う訳だ。今回の件で仕事の合間に長文を各階にメールで送る私の負担は軽減されるし管理費を払うことは何の依存もない。その2階のシニョーラの提案は地上階のチェコ人のシニョーラもほぼ同意(金額による)で、全てはうまく行きそうになった。しかし、1階の教授はどうも一筋縄ではいかず、いまだに固持し続けて否定的だ。
さらに困ったことには、できるだけ早く修理したい私の意向は秋までずれ込みそうだ。道路側に面する屋根の取り換えのため、家の前に鉄筋を組み立てて櫓を作り、その許可をコムーネに今届け出たとしても許可が降りるのは最短で9月であろうと建築家の見解が出た。私はいざやりたいと思ったら、とっとと片付けてしまいたい性格だが、ダメだとか無理だとか言われるとすぐに諦めることにしている。これはイタリアに住んで覚えたここのスタイルだと思っている。イライラすることもないし、『できないんだら待つしかないよな』と白旗をすぐにあげた方が気楽だ。
まずは修理の前にアンミニストラトーレを探すこと、1階の教授の説得、修理の見積もりなどできるところからやっていかなければいけないが、これもイタリアあるあるで夏になるとみんながバカンスに行くのでこれも容易に進まない可能性もある。そんな時は面倒臭がらずに『何事も経験だ』とスッと受け入れる自分の性格に感謝した。その為には信用できる私の周りのイタリア人にもフルに助けてもらうしかない。
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