みなさん、こんばんは
シエナでーす。今月はちーっとも来れなかったシエナ。いっつも来ているとそうでもないんだけど、ほぼ3週間ぶりだから、少し懐かしく思っちゃった。
実は7月2日はパリオ(伝統的なシエナの競馬行事)がここカンポ広場で行われるため、櫓を組んで特別設置の工事が着々と行われていた。
広場の外周を回る馬達のため、内周内の観光客を隔たる木枠もほぼ完成。こういう毎度のことで、シエナ人はウキウキし始めるのだろう。ガチでコントラーダを応援する地区の人たちはちょっとした緊張感があるのかもしれない。
本屋にはパリオの本が季節的に並ぶ。シエナと言えばパリオというくらい有名な競馬だし、夏の暑い時期にこれをこよなく愛する人たちが多いことがわかる。洋服屋さんだって、タバッキだってパリオのかけらを見つけることはできるもん。
『この風景はこの時期、この一瞬だけなんですよ』と、お客様達に畳み掛ける。えらい感動して、『へぇ…そんな時期に来れるなんてラッキーだね』と喜ばれるが、ふと自分のブログを見直すと毎年同じ行為をしているわけで、去年と何ら変わりはない。
でも良く考えてみよう。外周の馬が走る石畳はまだ土が敷かれていない。これが間も無く土で埋まるわけで、だとしたら決して嘘ではない…って言っていいよね。この状態は今だけなのだ。
鋭いコーナーには激突しても大丈夫なように、マットレスを壁に当てて『派手にやっちゃってください』の過激なアピール。このパリオがクレージーと言われる所以がわかる画像である。
そんなカンポ広場を囲む階段状の櫓は有料席である。さぞかし迫力のある競馬を味わえる一等席だ。それも場所によって値段が違う。ちなみにここが一番高額な場所なのだよ。
150〜350ユーロと随分幅のある値段は、どこが盛り上がるかどうかの違いなのかもしれない。が、私ならテレビで十分だ。ガイドなんぞの仕事をしているが、混雑はできるだけ避けたい事案。私だったらこの金額を払うなら、同じ料金で美味しいレストランで食事でもしたい派だけど、シエナ人に怒られそうだからこの場だけで吠えてみる。
例え7月2日のパリオに参加できなくても、8月16日のパリオに参加すればいい。注意は年に2階ですから、それだけ気をつけて。私はもちろん逃げるわよ。去年は失敗したけどね。混雑はごめんです。
おまけ。
今日はランチにピチ(トスカーナの郷土パスタ:極太ロングパスタ)、カーチョ・エ・ぺぺ。チーズの濃厚さは知っているから食べきれないのもわかっている。同僚のルーカがちゃんと召し上がってくれました。
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