大事な友人アントネッラ！ : フィレンツェのガイド　なぎさの便り

大事な友人アントネッラ！

みなさん、こんばんは

『暑いですね〜』と誰もが枕詞のように話し出すきょうびのフィレンツェ。

暑い暑いと言ったからって涼しくなる訳でもなく、それでも口に出さずを得ない。ならここから脱出しようとアントネッラと車でフィエーゾレにアペリティーボ＆避暑に行ってきた。

二つのお料理はサラミとチーズの前菜、お肉のグリル盛り合わせにした。

私とアントネッラはガイド仲間で、現在の旅行会社で働く時に随分お世話になったおばちゃんだ。彼女は私よりベテランだが、キャリアで言うと日本でのものを換算したら私と同じくらいかな？アントは添乗員とか通訳が長く、ガイドには３年前難なくライセンスを取得し、さらにハイヤーの免許も持つ。英独仏西を操るフィレンツェ人で、私には尊敬しかなく、知り合ってからすぐに仲良くなった。

たった一人で生きているヘンテコな私を受け入れてくれるアントネッラ一家とは家族ぐるみの仲だ。何でも話せて心を開ける友人というのはありがたい。地球の裏側、10000キロを超えてフィレンツェに来たどこの筋かもわからない東洋人に良くしてくれるアントの懐の深さには感謝しかない。そんな彼女の誕生日を毎年祝っているのだが、私は私で忙しく、アントも世界を股に掛けて仕事をするキャリアウーマンだから時間が一向に合わない。もつれにもつれてやっとお祝いすることができた。私はプレゼントを差し上げて、アントは食事を払う。私の時はその逆をやる。何か一緒にしようとするとズルズル一ヶ月ぐらいかかるので、年に数回しかプライベートでゆっくり話す事は出来ないから、仕事で一緒の時は大いに盛り上がる。

会えない時間を埋めるように話しまくる。仕事のこと、家族のこと、などなど。モンテロッソの不正商売のことについて話したら、アントはこう言った。

『ピサは一向に改善されないわね』

モンテロッソの50ユーロの罰金なんてぶっ飛ぶ金額。アント曰く、ピサのアフリカ人がやっている不正商売の罰金は7000ユーロだと言う。アフリカの木彫りの商品を買って警察に発見されると払った方は7000ユーロ請求されるそうだ。いやはや無知はいけないなと思った。ピサはジプシーのスリに注意し、路上の不法売買にも観光客は注意しなければならない。でも不法なアフリカ人のメンツを見るともはや定番化されているのだから緩いと言われても仕方ない。ただ自分たちで自分を守るしかない。