みなさん、こんばんは
年に数回あるちょっとお高いワインを飲む事をして来ました。
酒屋なんぞで働いていると、そういうコミュニティが生まれるのよね。
今回の舞台は時々お世話になっているBelcoreへ。フィレンツェ中央駅から近いので、みなさん行きやすいわよ。お料理もおしゃれなの。オーナーはイラン人の方で日本人のカメリエーレやコックが必ずいる。イタリア料理でもあるけど、ちょっとフュージョンって感じだね。オーナーは『久しぶりだね、元気?』なんて声かけられたけど、なるほど随分ご無沙汰だったかもしれない。ここはプロセッコが食前酒として自動的に出てくる。日本だったら『まずは生中!』と言うところが、こちらでは泡は泡でもスパークリングワインでのスタートよ。
さて、今回のワイン。オーナーのおススメを素直に聞いて、これになった。
CapannelleのSolare IGT Toscana 2010年物。サンジョヴェーゼ種とマルヴァシーア・ネーラ種の赤。いうほどフルボディでは無いが、やはり開かせるのに時間がかかる。これで120ユーロね。私にとっては恐怖の金額だが日本の方には屁とも思わないかも。一度東京駅近くのKITTEに入っているレストランで友人と食事をした4年ほど前に、頼んだチリ産のロゼスパークリングのハーフが4500円で腰抜かしたことがある。軽く頂いて、居酒屋に2次回宜しくハシゴしたんだよなぁ。日本、ワインに関しては高いぜ。
勿論、デカンターレしてもらった。この子がより素晴らしくなる時間を別の飲みやすいワインで繋ぐ。そうなると前菜→プリモ→セコンドのイタリア式順番の食べ方は完全に崩壊する。ワインの飲み頃になる頃にアンティパストを頼む方がよっぽどいい。サラミやチーズの盛り合わせをこのワインと頂いたら最高でしょ。
そうは言っても食事はまずする。私が選んだのは牛肉のタルタル。以前の記事を見るとリピート料理でした。本当に生肉が大好物で、前世は獣だったのかもしれないくらい。チョイスは間違っていなかった。
セコンドは山羊肉のグリルをクスクスと。このクスクスってどうしても美味しいと思えないんだけどな。イタリアはアフリカに近い事もあって結構な確率でクスクスと遭遇することが多いけど、私はてっきりアフリカ人は毎日の主食のような存在だと思っていた。しかし私の家の地上階にある店のモロッコ人に言わせると『週に1回』くらいしか頂かないんだそう。意外なのは私の先入観のせいです。
そんなこんなでお食事も終盤へ。締めはバリッカータのグラッパ。通常1杯で終わるのがオーナーがどんどん注ぐ。たまにしか来ないのにいいお客様扱いしてもらって恐縮。幸せなひと時はあっという間だね。
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