みなさん、こんばんは
ドゥオモの正面左横を後陣方面に向かい、その後左に曲がる。
しばらく歩くとグイニージの塔への矢印が角に明記されているので、そこを左に曲がる。間も無く塔が見えてくるので塔をぐるっと回る形で右折する。44.25m、14世紀に作られたこの塔は屋上に7本のトキワガシの木が植えてある。中世の空中庭園があった。さぞかし当時の人々はぶったまげたことだろう。
グイニージの塔背にしながらひたすら歩くと、アンフィテアトロの入り口へ自動的に到着。
さ、中に入ってみよう。
アンフィテアトロとは古代ローマ時代の闘技場のこと。紀元前2世紀まで遡る。326年、コンスタンティヌス1世の勅令で闘技は廃止され広場になり、その広場は倉庫のような扱いを受けていたが、楕円形の作りはそのまま残り、現在は住居として再利用されている。
目の当たりにするとその形を感覚として感じるが、画像にはなかなか収められないものだ。
上から見れば一目瞭然。2000年以上の時を超えて、私たちは想像してみる。当時の賑わい、人々の娯楽が確実にここにあった過去を。
アンフィテアトロに入った所から真反対のゲートを通って外に出る。するとサン・フレディアーノ教会が見える。昨日話した『ヴォルト・サント』はそもそもこの教会に納められた。しかし、次の日にヴォルト・サントが紛失し、サン・マルティーノ教会(ドゥオモ)の近くの畑で見つかったことからそれ以降はドゥオモに祀ってある。
再びアンフィテアトロ手前まで引き返し、通りを歩き程なく右手に曲がると時計塔に到着する。現存する一番高い塔は50mの高さを誇る。どの町に行っても塔が多い。
さらに道を進めるとサン・ミケーレ教会の後陣にたどり着く。表に回って正面へ。8世紀に建てられたが、現存のものは1070年から改築が行われて、3世紀の時を経て現在の形になった。
この正面前に走る道を進むとジャコモ・プッチーニの生家に到着。
現在は美術館となっているが、なかなかよくできているので時間があれば行くのもいいと思う。私は熱狂的なオペラファンではないが、それでもちょっと興奮した。どの建築物も歴史があり、当時の思いに耽ることができる。
その近くの広場にはプッチーニの像もある。美男だったんですよと説明すると、ご夫婦のお客様の奥様の方が『あら、ホント!』と言う。ご主人に『妬いちゃダメですよ』となだめると3人で大笑いした。
サン・ミケーレ教会で解散。ここからフリータイム。教会から一本道で集合場所のサン・ピエトロ門まで行くことができる。途中にはナポレオーネ広場もあるので迷うことはない。
城壁は高さ12m。幅30mの強固なものだ。外敵から国を守るために作られたが、とうとうその利用は起こらなかった。むしろ1800年代におきた近隣の川の氾濫から守った壁である。作っておいてよかったね、ルッカ人のみなさん。
兎にも角にもルッカとはトスカーナ州の中でも極めて特殊な町であり、ここの国が行った独自の発展が私には魅力しか感じられないのです。どの国にも当てはまらない不思議なルッカ。なぜか惹きつけられ、そしてまた行きたくなるこの町は毎年11月に行われるルッカコミックスと呼ばれるイタリア最大のアニメ&コミックのイベントでも有名で沢山のコスプレ達がここを訪れる。
もう一度言います。ルッカはトスカーナで特異な空間を醸し出しています。ぜひ訪れてください。
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ピサ&ルッカツアー(お二人から参加可能)
催行:火・木・土
朝8時40分集合。9時にフィレンツェを出発。
ピサ約2時間30分滞在(自由昼食)
ルッカ約2時間滞在
18時フィレンツェ着
金額:お一人様110ユーロ(バス代・ガイド代含む)
もちろんベルトラさんで申し込んでもらってもいいのですが、私と確実に行きたいと魔が差した方は、コメント欄に鍵をかけて(非公開コメントにチェックを入れる)、メールアドレスなどを入力してください。後ほど私がメールを直接致します。
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