みなさん、こんばんは
サン・ジミニャーノでーす。今日はここについてのお話ではないです。
私が最近スペイン語を再び勉強している話はしたが、実のところ家では全く手をつけていない。子供の頃からそうだったが、家での勉強が全然はかどらないのだ。学校では図書館にずっといて勉強した。日本でイタリア語を勉強する時は必ずファミレスに行っていた。夜中の2時ごろに行って、7時ぐらいまでやる。それから1時間歩いて出勤する。当時私は東京の池袋に住んでいて、何が嫌いって満員電車。勤め先の九段下へは歩いたり、マンテウンバイクやバイクで行った。ガイドの勉強の時はこれも図書館。お気に入りの図書館がフィレンツェに二つあって、そこで集中的にやる。もちろん帰宅後もやるが、あまり集中力がなく、それでも焦りは止まらないのでやはり夜中の2時ぐらいから朝までやって、図書館と美術館や教会巡りをした。あんな辛い1年間は経験したくない。
そしてこの度もまた勉強。でも受験とかではないので気がラクだ。私の友人ガイドであるアントネッラは確か55歳くらいでガイドの免許を取った。歳を重ねると記憶力も落ちるので、彼女の気力と挑戦に対する意気込みは私の心の先生ともなっている。仕事の合間のフリータイムに集中して勉強するとなんて効率がいいのだろう。だから家にいると勉強できないんだ。何もない環境が私のような散漫な人間には必要で、家にいると掃除しなきゃとか余計なことを考えてしまうからだ。
今回は10ヶ月というリミットを設けてやってはいるが、ポイントは『嫌いになって挫折することを避ける』。同僚のカテリーナは独学でスペイン語をマスターして仕事に生かしている。日本人である私に学校に通った方がいいのではと言われたが、学校というちょっと強制的な状況に自分を持っていくことが正直怖かった。授業料を払ってクラスメートとの交流とかいろんなストレスが生じる。さらに時間を制限され、決められた曜日はそのために空けなければいけないのだから舞踊な私には向いていないかもしれない。イタリアに来た時は『TV不可』という環境でラジオだけ支給された。だから最初の1年間は学校に行ったり、ステイ先では勉強以外何の楽しみもない。すでに滞在先が図書館のような存在だった。
なんやかんやあって今に至る。
毎年、年明けには何か目標を10個ぐらい立てる。本当にどうでもいいこと。簡単なものはクリアできたし、ちょっと重めのものは軽くギブしてた。今回のは珍しく秋になってから目標を立てたもので、さてどうなることやらと思ったらいよいよ始動した。サンジミでも勉強する。
バールにて。
いつもの所でカッフェを頼む。1ユーロのカッフェにはお水が付く。お水はカッフェの後に飲むものだ。カテリーナは何度も来ているサンジミの勉強を始めた。今年の5月にガイドの免許を取った彼女はガイドへの本格的始動に向けて今までの知識と新たな要素を含めて先に進もうとしている。私もそんな時があった。今回は私に取ってもっと気持ちのいいスタイルで始めている。
二人勉強する間、サンジミの私が知らない話を語るカテ。ふーんと言いながらスペイン語を勉強する私。勉強家の彼女と話すのはとても楽しい。
私たちの仕事は常に勉強なのはわかっているけど、それを楽しんでやっているのがこの世界なのかと思います。
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