みなさん、こんばんは
フィレンツェの旧市街でまず無い風景がチンクエテッレにある。
それは洗濯物。
ここはヴェルナッツァ。実は今日もチンクエテッレに行ったんだけど、諸事情で前回の画像を使って記事を書いています。
フィレンツェは歴史遺産地区である世界遺産があるため、その地区に住む者は洗濯物を建物の外に干すことができない。みんな中庭に向けて干すか部屋干しになる。ということで、私も乾燥機能がある洗濯機を使っている。勿論、そうそう家に来客ばかりでは無いので部屋干しが多い。夏は1日でカラッと乾くが、冬は2日は放置する羽目になる。
私がフィレンツェに初めて住み始めた頃、コヴェルチャーノという地区に住んでいて、とてものどかな場所だったんだけど、サッカーのイタリアチームが練習するのがここである為、イタリアでは馴染みのある地名ともいえる。その時に間借りしていたのはあるスリランカ人のシニョーラの家だった。借りた部屋は快適でこじんまりしたテラスがついていた。つい洗濯物をそのテラスで干していたら、えらく怒られて、
『罰金払う事になるからダメー!!!』と言われた。
今思うと果たしてあの指摘は妥当だったのか疑問に思う。しかし、当時私は申し訳ないと思い、それから外に干すことはなくなった。
こんな話をお客様にするとちょっと可哀想に思われるが、慣れればこの生活も不便に思うこともなく今に至る。不思議だけど本当の話。とは言え、洗濯物を外に干す家はやはり羨ましくも思う。うちの家には中庭が無いから。時にサント・スピリト地区は外に洗濯物を干していることがしょっちゅうあるが、どういう『しきたり』になっているのかはよくわからん。
『パンツとかブラジャーも外に干すんですね』という日本人観光客のお客様の驚くコメントも沢山聞いてきた。思えば『下着ドロ』ってイタリアにいないかも。女子からするとそんなん盗んで何が楽しいの?と普通に思う。しかも下着を堂々と干す事に日本の人には衝撃だったみたいよ。
洗濯物、やっぱり外に干したら気持ちいいんだろうね。でもこの生活を選んだ以上、多くは望んではいけないと思うのです。
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