みなさん、こんばんは
中央市場でーす。今週も終わった。嬉しい土曜日だ。明日は楽しい日曜日。そんな私の店にて。
シニョーラが私に訊いてきた。
『ammazza suoceraあるかしら?』
ギョッとした。アンマッツァスオーチェラ?イタリア語をお勉強している方はピンときましたかね?
ammazzareが『殺す』と言う動詞。suoceraは『姑』の意となる。姑を殺す食材とは一体何物だろう?2人組のおばさま達は50歳代といったところかな。私は全くわからず、キョトンとしてしまった。
『あぁ、あなたイタリア人じゃないのね。じゃわからないわよね。アーリオオーリオの事をかつてはそう言っていたのよ』
えー、そうなん!?初めて知った。
シニョーラが探していたのはミックススパイスの『Aglio Olio e Peperoncino』のことだった。アーリオ(ニンニク)、オーリオ(オリーブオイル)、ペペロンチーノ(唐辛子)です。ニンニク、唐辛子、パセリ、塩が入ったベーシックなスパイスで、パスタだけでなく万能に使えるもの。それにしても本人がまさに『かつて言っていた』と言っていたのだから、素直にアーリオオーリオって訊けばいいのに私がブログの記事に四苦八苦している事を知ってか知らずかこんな素敵な情報を教えてくれてありがとうと思った。グラッツィエ!シニョーラ!!
シンプルだからこそ乳化が意外と難しいアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのスパゲッティ。斜め向かいの果物屋、レオナルドのところでレモンを買うついでに知っているか訊いてみた。一緒に働くレオの妹さんは、
『そんなの聞いた事ないわよ』とバッサリ。するとレオナルドは、
『僕は知っていたよ。昔はそう言ったんだ』だって。さすが博学のレオ。私にとって青果の先生だと思っていたら、彼はイタリア語の先生でもあったのだ。妹さんもすっかり驚いてる。そりゃそうだ。同じように育ってきたはずなのに兄ちゃんしか知らなかった言葉なのだから。
ammazzasuocera(表記は続けて書くらしい)=Aglio Olio Peperoncino。
もしチャンスがあれば知ったかぶりでイタリアの食材店で使ってみてはいかがでしょうか?
この話には続きがあります。お楽しみに。
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