みなさん、こんばんは
中央市場でーす。昨日に引き続き、客いねー。全然いねー。
やる事ないから、店の掃除や書類の整理などをして時間を潰す。師走の断捨離は店にも及んでいます。
そうだ、年末年始用にサーモンとマグロ買っておこうと市場の魚屋に行ってきた。いつもお世話になるのは父息子の魚屋。私の場合は生で食べたいので、一度冷凍させなければいけないからいつ買ってもいいんです。
大体サーモンはキロ12〜14ユーロぐらい。マグロはキロ20〜25ユーロが市場の相場。比較的安いと思うかもしれないが、やっぱり日本の方がおいしい魚介もある。マグロは私にとってちょっと高価な食材。ご褒美的なものなのです。
『どれくらい欲しい?』と息子が訊く。うーん、とちょっと悩んで冗談で、
『全部!』と言ったら、『全部買ったらまけとくよ』と乗ってきた。えー、だって何キロあるのさ、この塊。
重さを計ったら2.5キロあった。この日はキロ20ユーロだからまともに買って50ユーロね。なかなかの値段。さて、どこまで下げられるのか、坊ちゃん。
『40ユーロ!』
心揺らぐ提案。やだ、どうしよう。買っちゃおうかな?
魚屋の電話が鳴る。坊ちゃんは電話で話し始める。丁度お父ちゃんが戻ってきた。私は今までの会話の経緯を父ちゃんに説明した。心は8割方傾いていたんだけどね。
父ちゃんも、うーんと言いつつ数字をカタカタ打ちながら勢いよく
『37ユーロ!』と言った。持ってけドロボーとは言っていないが顔が言っている。
私は、『よし、乗った!』と買った。
2.5キロのマグロなんて買ったこともない。そしてずっしりと重いマグロを下げて自分の店に戻る。ここまで値段が下がったのは市場が暇なせいだ。鮮魚はできるだけ売り切ってしまいたいもの。そこにのこのこ鴨がネギ背負ってやってきたんだからこの結果となった。今日はクリスマスプレゼントの買い物は中止だ。家に帰ってマグロの処理をしなければ。この塊…笑える。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナだって1キロ、多くても1.5キロってところだ。それを遥かに上回るマグロ先輩がキッチンに鎮座。はて、どう切ろうかと考えつつ自分が和包丁を持っていないことに気づいた。今度日本に帰ったら買ってこよう。せっかくだからいいやつ買おう、と思いつつ家にある適当な包丁でバンバンと切った。
冷凍する時はみなさんどうします?私はラップしてホイル派。9つの塊に変わってくれた。筋があるところはステーキや竜田揚げにして、基本は鉄火巻きにしよう。
計算したらキロ14.80ユーロにしてくれたんだ。そう思うとお安い買い物ができたもんだ。日本とは質も違うし比べられないけど、100g 178円って言ったらやっぱり安いと思うでしょ。でかしたなぎさ!後は美味しければ万々歳だ。市場が暇な時は魚屋へ。オススメします。
※2019~20年:年末年始 中央市場地上階のオープン時間はこちらから。
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