みなさん、こんばんは
中央市場でーす。歳には勝てない。さすがに過労でぶっ倒れそうです。とうとう微熱が出たようで、腰痛も。市場終わりで町歩きのお仕事をキャンセルさせてもらった。はて、疲労と過労はどう違うのだろう?疲労は少し休めば治るそうで、過労による疲労感はなかなか取れないんだって。参ったね。
さて、チョコレートの有名メーカーVenchi(ヴェンキ)ですが、とうとう日本に上陸したとお客様が言っていた。早速調べると、2019年12月12日に銀座に1号店がオープンしたって…ここ数年のヴェンキの勢いはエグくっていつかはこうなると思っていたから驚かないけど。イタリアに来るから手に入るものとか、そう言う価値観を大切にしたいんだけど、グローバル化はもう止まらないのよね。これらの便利さと市場の住民たちは常に闘ってきたんだと思う。いつまで個人商店がやっていけるかと言うのは私の生活の糧だから恐怖でしかないな。いつか観光客は手ぶらで来て手ぶらで帰る旅へ移行するかもしれん。
実はこの話は余談で、今回は先週言われたお客様の一言について私の考えが正しいかを確認したい。
ある日本人の50代くらいのご夫婦がお買い物をされた。口調から関西の方だったかな。お会計の際にこんなことをおっしゃられた。
『安くしてくれ。いいお店だったとコメント出すから』
うちはトリップアドバイザーとかもやっていないし、HPもないのでどこにコメントを出すのかわからないが、Facebookとかインスタ、はて自身のブログでもあるのだろうか?どこかに発信して宣伝してくれると言う意味らしい。
『宣伝もコメントも結構です』とお返事させてもらった。
安くしたからいい店というのか、安くしてもらうためにお店を好評価するとうそぶくのか。私には全く理解できなかった。そんなことでよく書かれても私としては嬉しくなかったし、こんな世の中フェイクニュースが蔓延る訳だ。例えばウェブサイトにあるお食事処の評価をどこまで信じられるのだろうかと本気で思っている。私が美味しいお店を探すなら知人友人からの口コミがどこまでも真実に近い気がする。実際行って美味しかったという事実を顔の割れた人から聞いた方が絶対に正しい。これは勿論相性もあるから主観が入って当然のことで、例えば私がブログに書いた美味しいお店は別にバックマージンを貰っているものでもないのでこれも真実。少なくとも私の本心が書かれている。
ここ数年、ことに多いワインの評価を調べるアプリを使って買う人たち。それはそれで何も言うまいが、その信仰心はすごいものだ。私はそのアプリを持っていないが、お客様から見せてもらったそれらの評価をなるべく覚えていて、そういう方々には点数の高いワインを勧めるようにしている。彼らは満足して買っていく。そのアプリの前では店員など無力だといつも肩を落とすことになる。
逆も言えると思う。誰かがインターネット上で悪く言った際の風評被害は計りしれない。世知がないと思った。少なくともイタリアのブロガーさんも顔を出して話している人は信用したいと思っているし、それでいくつかのお店で食事をしていまだにお世話になっている他の街の情報も助かっている。金銭的余裕のある強者は大々的な宣伝でひたすら勝っていく。そして私たちは情報に流されて生きていく。何だかため息が…
ため息どころではない。いよいよ熱っぽくなってきた。でもどうしてもこの話をしたかったので今日は文章が多くなりました。お付き合いいただきありがとうございます。もう一度言いますが、あくまでも私の主観です。
ブログランキングに参加しております。下の応援クリック2つともして頂けたらありがたいです。