みなさん、こんばんは
何度も言っているが私は愛煙家である。昔飛行機がまだタバコが吸えていた時代、とても懐かしい。今となっては別に長期間のフライトも問題ないが、最後まで粘ってとうとうアエロフロートにも乗っていたくらいだ。アエロフロートと言うロシアの航空会社は意外と最後まで喫煙ができていた航空会社だったのである。
私の吸うウィストンは現在一箱5ユーロ(約1日当たりの消費)で、365日で1825ユーロとなる。それを26年で掛けると4万7450ユーロ(570万円)となる。日本にいた時代はもっと吸っていて、一日3箱だったから金額はもっといく。これを勿体ないと思うかは人それぞれだが私にとっては余計なお世話だ。私は所ジョージさんと同じ意見で『その国が違法と言ったら止める』に賛成している。金額が高くなろうが止めるものか。どんな人でもその人にしか理解できない嗜好というものがあるんじゃないかって。趣味、愛するアイドル、スポーツの道具、お稽古ごとと同じ位置に存在している。今のところ。
調べてみると日本の航空会社は1999年の4月から全面禁煙になったようである。今思うととても時代錯誤なもので、そりゃ現在の方がいいに決まってる。そんな日本だって私が生まれる遥か前には通常の電車の中でタバコを吸う白黒の映像を見たことがある。今の日本の若者たちはどこだってタバコが吸えないのだから喫煙率は確実に下がって当たり前なのである。そんな私の日本の友人たちも一人減り二人減り、とうとう同級生はみんな禁煙者となってしまった。私も日本に帰るとタバコが減らないのでちょっと愉快である。
とはいえ、やっぱり吸いたい時もある。そんな時は無闇に町を徘徊することになる。ぐるぐる歩けばたとえ東京とはいえどこか喫煙所があるのだろうと探すと意外と見つからないものだ。根負けして道路工事の警備員に聞くと『このビルの最上階にあるよ』と教えてくれた。空港内と違って指示サインのようなものがないので不思議に思った。それでもデパートの方に聞けば教えてくれる。それも場所によってそのスペースは様々だ。一度銀座のコーヒーショップで明記されていたので満足してコーヒーを注文し意気揚々と地下に降りると匂いもしない。よく見ると奥の方に小さなガラス張りのスペースがあり、満員電車のごとくぎゅうぎゅうでタバコを吸う2畳ほどの隔離された所が設けられていた。
いずれにしても喫煙者は肩身の狭い思いを年々感じているだろう。イタリアに戻るとそんなことはすっかり忘れてしまう。イタリアが愛煙家に優しく、レストランでも室内ではNGだけど、オープンカフェならOKだものね。日本はまだまだ室内でも大丈夫なお食事処も少なくないけど、道路とかだめですもの。国が違えばルールも違う。どこが正しいとかは無いのだろう。そのルールを守って訪れたその国ごとのエチケットを尊重するだけです。イタリアもいつかは道路も駅もだめな時代が来るかもしれないが、私が生きる場所がここならその時こそ時代に合わせて私も変わる日が来るかもしれない。
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