みなさん、こんばんは
中央市場でーす。あー、今週も終わったぜ。
少しずつお客さんの数も増えてきて、観光シーズンが始まってきたのかなって肌で感じます。いつもブログを読んで頂いているいつものお客様も、『ブログ読んでます』と言うお初のお客様などもいらっしゃってくれて本当にありがとうございます。どの記事がいいかと言うと私の日常のネタがいいと言う。そもそもはブログを始めた理由が観光客の方々が使える記事を書きたいと思っていたのですが、そう言う話を聞くとちょっと方向性が変わってきてしまうかも。とにかく毎日気になった何かしらを配信して楽しく読んでいただけるようにはしたいと思っています。こうやって読者さんとお会いできると『あー、ブログを読んでいる人って本当にいるんだ』と実感し、また励みになります。感謝しかないですね。
さて、今日は現在行われている第70回サンレモ音楽祭について。イタリアの2月はサンレモ音楽祭に始まり、カーニヴァルと言うイベントがあります。このサンレモ音楽祭に私はあまり深い思い入れは無いが、私の周りで好きな人が多いことからこのような話題の渦に私も容赦無く巻き込まれることになる。
新人の部と新人じゃない(Big)部に分かれていて、今回は後者のお話。今年は24組が出場し今夜チャンピオンが選ばれる。放送は今夜20時半からなので、あと1時間ぐらいで始まることになる。
出場メンバーはこの通り。3番のピエロ・ペルーと9番のイレネ・グランディはフィレンツェ人だよ。1番のフランチェスコ・ガッビアーニは2017年にOccidentali's Karmaという曲でBigの部で優勝しているトスカーナ人で私も好きなシンガーだ。でも今回は割愛します。
一つは24番のブーゴとモルガン。昨日のサンレモ音楽祭で衝撃的な出来事があった。まずは聴いてもらいたい。Youtubeで、
Sanremo 2020 - Bugo abbandona il palco dell'Ariston
で調べてもらいたい。

一体何があったのかと言うと、曲が始まってモルガンが歌い始めるとブーゴが50秒ほどで舞台を後にしてしまった。彼は怒って帰ってしまったのだ。歌詞を勝手に変えてしまったモルガンにブーゴは侮辱されたと感じたのが理由らしい。子供じゃあるまいし、癇癪起こして大舞台を後にするって…でもブーゴにとっては許せなかったのよね。その後の人気大物司会者アマデウスとフィオレッロのアタフタ加減もちょっとコントっぽくって私はてっきり仕込んだネタなのかと思ったくらいだ。この中断でモルガンとブーゴは失格となり、23組で頂点を争うことになった。今日は朝からラジオがずーっとこの話で持ちきり。
イタリアは平和な国だ。コロナウィルスもちょっとしか話さないもんな。
私がみなさんに観て頂きたいのはミラノのバンド、2番のレ・ヴィブラツィオーニ。昔から好きだったんだけど、今回のDove'èって曲も素晴らしいんだけど、後ろで手話をしているお兄ちゃん(Mauro Iandoro:マウロ・イアンドロ)の表現力に注目。マウロの両親は聴覚がない。その両親のために子供の頃から音楽をわかってもらえるような手話を両親にしてきた。その彼の人生が体で表現する音楽の『通訳』。普通に見るとジェスチャーが激しいイタリア人にしか見えないかもしれないが、その手の動き、体の動き、顔の表情に引き込まれていく。それがLe Vibrazioniのヴォーカル、フランチェスコの声と呼応していて惹きつけられる。
Sanremo 2020 - Le Vibrazioni cantano "Dov'è"
Youtubeで是非聴いて頂きたい。

そもそも音楽祭なんて耳の聞こえない人には字幕でもない限り遠い存在であるようなところに感じてしまいなところが、そんなボーダーを乗り越えたコラボ。手話を知らない私にも曲を聴きながらマウロの体で起こす手話の画像を何度も見た。優勝は難しいかもしれないけど、私にとっては彼らがグランプリだと思った。私はアメリカの画像でこう言う手話による音楽の表現を見たことがあるが、イタリアもこのような表現者がいたのね。これを見たら手話がどんどん広がるような気もした。
そんなこんなで、あと30分でサンレモ音楽祭ファイナルが始まります。勝者は誰に?
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