みなさん、こんばんは
今日は別の記事を書くつもりだったんですが、急遽変更してみました。仕事の合間に見ていた朝日新聞のデジタルニュースでちょっとドキッとしてしまったので。
昨日行われたアメリカのアカデミー賞にカズ・ヒロさんが2度目のメーキャップ・ヘアスタイリング賞を受賞した。私はアカデミー賞もあまり興味がないが、彼の会見で放たれた一言が少し衝撃的だった。まずはこちらをご覧ください。
『嫌いになった』という言葉を選んだカズ・ヒロさんの真意は?そこに凄く興味が湧いた。彼は京都出身だが、現在はアメリカ国籍を有するアメリカ人である。日本人が日本を飛び出して海外に移住するには人それぞれの経緯があるわけだが、決してネガティブな意見に私には聞こえなかったのである。現在、海外に住む日本人は135万人と言われている。NYやロス、パリ、ロンドンなどにも沢山の日本人がいる。彼らはどうして海外に住んでいるのだろうか。
そこでこの彼のコメントをもう少し詳しく載っていたのでそれも紹介してみる。
『夢を叶えるのが日本では難しい』といった発言でようやくスッキリした。彼の目指すところが日本では叶えられない現実を『嫌いになった』という表現を使うしか無かったのかもしれない。そういう私だっていつもお客様たち(お店でもガイドでも)から聞かれる。
どうしてイタリアに住んでいるのか?
どうしてフィレンツェに住んでいるのか?
それは長い時間をかけて私が練りに練った作戦だからである。一度きりの人生を後悔しないために選んだ地がたまたまここだったわけで、そんな一朝一夕で出した結論では勿論あるはずがなく、恐れ多いが私も彼の意見と同じだったんだって。『申し訳ない』とか最後に『ごめんなさい』という言葉がこれまた日本人っぽい謙虚さを感じもする。彼の中には日本の心が確実に生きているんだと、それも好感が持てた。
海外に住むって決してポジティブなことばかりではない。言葉の壁とか外国人であること、アジア人としての差別など。でもそれを帳消しできる魅力が日本以外にあるならえいやで飛び込むという勝負、そして運を持っている人が成功の鍵なのかもしれない。自分らしく生きられる場所、それを海外に求める人は少なくないと思うが、それは人によって日本の方がいいっていう人もいて当たり前の話。逆に海外から日本に住む人もいて、私の同僚の友人であるイタリア人女性は日本に長く住んでいて、若いながらも日本語の読み書きも完璧だ。現在、日本の人口のうち既に2%は外国人だとどこかで読んだことがあるが、このパーセンテージはどんどん上がっていくことだろう。日本もいつかは右も左も外国から来た人たちが住む国になっていくかもしれない。
2年前に出た彼の人生を書いた本を読みたくなった。極論と言われそうだが、自己啓発本を読むより私にとってはよっぽど健康的だと思う。自分の人生を良くするために自力で今の地位を築くまでの彼の生き様を是非吸収したい。
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