みなさん、こんばんは
※このシリーズはイタリア全土の外出制限が決まる前、3月4日の出来事を記事にしそびれて今更やるコーナーです。
誰が呼んだか、トスカーナのヴェネツィア、リヴォルノでーす。毎年2、3週間この時期にフィレンツェに滞在されるお客様のご要望でここに来たのですが、どうせだったら天気がいい方がと言う事で、天気予報と毎日睨めっこして決めたのがこの日でした。
昨日は清潔美しきリヴォルノの中央市場を紹介しましたが、市場に行く時はオープン時間の前後1時間は無視した方が楽しめる。なぜかと言うと、朝早すぎるとお店が開いていない可能性がある。個人商店の集まりなので、必ずしも万全の大勢で受け入れないのがイタリアルール(?)。しかも準備が整っていない場合も多い。やる気も少ない。閉店前だとそれはそれでさっさと帰りたいものだから、販売意欲は薄れている。やる気がない。これ、基本のキです。よって私たちは市場を13時前には後にしたのでした。
さて。
市場から海の方向にさらに進む。お子ちゃんたちが何を食べたいか分からなかったので、訊いてみる。基本私はお客さんとご飯を食べる時お店をほぼ決めない。それはその時によって食べたいものって違うから。だからいくつかリサーチしておいてその中からちょうど良い店を選ぶ。今回もそうした。すると下の子供が、
『スシ食べたい』ととんでもないことを提案した。
お父さんが無理な旨を伝えると、その子が拗ねて泣き出す。これは困った。リヴォルノの寿司は期待できんもんなぁ…
なんとか言いくるめてある地元のお店に入った。実はこの店はその数日前に一緒に仕事をした同僚の奥さんがリヴォルノ人で、同僚に勧められていたのだ。一応市場を出た段階でこの店に連絡をする。当日予約をして、安心しながら運河沿いを歩いた。
店はある程度すでに人が入っていて、繁盛しているようだ。若いカメリエーレがやってきて、今日のメニューをそらで伝えてきた。なんともハードルの高い店だ。せめて英語表記のメニューがあれば今回の店はここで紹介するに値するが、誰もが気軽に食べられそうもない。メニューリストさえない。その日の日替わりがあるのみらしいのだ。
よってこれからお伝えする画像のお料理の記憶がすこぶる曖昧で、なんとなく想像してもらいたい。
アンチョビのマリネ。
バッカラのフリット。
ムール貝とアサリ。
イタリア料理なんてそもそも素材を生かしてあまり手を加えず、飾らないものだ。フィレンツェは今ではフランス料理のようなおしゃれな盛り付けが流行で、昔ながらのドーンと置いて『これ食え!』のようなものが減りつつある。リストランテも好きだが、こういうお店も落ち着く。味は文句なく美味しい。私は現在のコロナ騒動でイタリアに来る前のようなすごい大食漢になってしまったが、この頃は信じられないくらい少食で一品食べ切れる自信もなかった。よってこの日、私自身は何も注文せず味見程度にお付き合いすることにした。
シャコのパスタ。
カニのピリ辛パスタ。
魚介のカルボナーラ。実はこれが今日イチでおいしいと喜んでもらえた。
リヴォルノの郷土料理として有名なカッチュッコ。これは魚介のブイヤベースのようなものだと思ってもらえたら想像しやすいだろうが、残念ながらこの日はなかった。店の人に訊くと毎週水曜日だか金曜日だか、週に1日しか出さないんだそう。曜日を忘れてしまったが、次回は是非挑戦してみたいと思った。もしカッチュッコがここで味わいたい方は事前に電話でもして聞いてみると良いでしょう。おそらくその日はいよいよ混んでいるだろうから事前予約をオススメしたい。
Borgo dei Cappuccini, 95 57126 Livorno
Tel : 0586 890239
E-mail : paolosanna20021@tin.it
月〜土 : 8.30-15.00, 18.00-25.00
日祝 : 休み
保健省が発表した4月25日、18時現在の数字です。
イタリアは総数195351人。
内訳:105847人の今現在の感染者と26384人(前日比415人増)の死亡者、63120人(前日比2622人増)の快復者となっています。
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