みなさん、こんばんは
※このシリーズはイタリア全土の外出制限が決まる前、3月4日の出来事を記事にしそびれて今更やるコーナーです。
今日はこのシリーズ最終回です。
港をさんぽすると、すでに時間は中途半端。このままフィレンツェに戻るより少し寄り道しようと言うことになり、まずはリヴォルノ中央駅へ戻る。16時くらいに到着して、自動販売機でピサ行きのチケットを買う。リヴォルノからピサに行くにはフィレンツェ行きに乗れば済む話で、ピサは途中下車となる。朝の段階でリヴォルノからピサへの電車の時間はチェック済みだった。本数は1時間に1〜2本とあるっちゃあるし、少ないといえばそうとも言う。所要時間は20分弱、2.60ユーロ。
余った時間を利用して、ピサからフィレンツェへの電車の時間もある程度の幅で確認しておく。ホームに電車はすでに停まっていて、ドアにあるボタンを押して中に入る。どうも2階建の電車に乗り慣れていないとどうしても上の階に行きたくなるようだ。これでテンションが上がるならそれもまたよろし。短い移動時間で散々歩いた足を休める。
ピサ中央駅到着〜。私は奇跡の広場まで歩いても良かったが、みんなお疲れのようで、それでも斜塔は見たい雰囲気だからバスに乗ることにした。タクシーはつまらんから今回もスルーする。駅構内にあるタバッキでバスチケットは手に入る。この市内バスも70分乗り放題で1.50ユーロである。ピサ中央駅は出口が一方方向なので駅を出たら右手に進めばバスロータリーがある。その1番というバスに乗れば奇跡の広場まで連れてってくれる。
タバッキでチケットを買った時の状況をお客さんが心配して私に言う。私が購入した後に、店員さんが物凄い勢いで除菌していたと。これはもしかしてアジア人差別ではないだろうかと。人によってはそう言うふうに捉えるのかもしれない。しかし私はそうは思わなかった。その頃イタリアでは少しずつ増え続けるコロナの足音を誰もが感じつつあるデリケートな時期だったので、予防という観念が既に生まれていたのだった。逆に言うと、日本はそこまで神経質な状況ではなかった分、異様な雰囲気に思えたのかもしれない。
『気のせいですよ』と一応答えたが、それは私の本心であった。
間も無く奇跡の広場に到着した。なんとか日暮れには間に合った。これが私がピサに訪れた最後の日となる。
通常ならもっと人がいてもいいのだが、やはり少なかった。この日はコロナの影響で大学も閉鎖された日であった。ピサ大学の生徒さんたちがいそいそとしていたのをよく覚えている。この日の一週間後にイタリア全土の外出制限が始まって今に至る。
…ん?違うな。この次の日も私はピサで仕事をしたんだった。それが最後のピサ観光でした。
予定通りなら、来週からはこの広場も色々解禁されるに違いない。ピサの住民だって通常の生活ならわざわざ観に行くこともないかもしれないこの場を訪れる人もいるかもしれない。
そう言う私も制限解除後はフィレンツェを町歩きしたい。
イタリアは外出制限が続いて今日で7週間経ちました。
保健省が発表した4月27日、18時現在の数字です。
イタリアは総数1999414人。
内訳:106103人の今現在の感染者と26977人(前日比333人増)の死亡者、66624人(前日比1696人増)の快復者となっています。
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