みなさん、こんばんは
中央市場でーす。
これは今日の画像ですが、少し暑いくらいの1日でした。
家に帰っては市場に行き、しばらくするとまた家に帰り、再び市場に行く。行ったり来たりして、市場の住民は
『お前、何やってんの?』と思っているに違いない。
今は合理的じゃない方が体を動かせていいので、わざとそうしている。少しずつ飲食店がエンジンをかけ始めて来て、テイクアウトを始めている。これはどこの国も同じなのだろうけど、今年一番の流行と言えるコロナはこの状況を見てどんな顔をしているのだろう?
時間は少し戻り、昨日のメルカート。今日と比べて少し人が多くやしないか?
実はちょっとした騒動があった。ここでブラブラする人びとは市場の周りの通りで露店を出す方々。マニフェスタツィオーネだという。これら露店は本当にたくさんあるのだが、彼らのほとんどの店は革製品を扱うところが殆どで、他にマグネットやマフラーとかお土産屋さんである。この観光客がいない状態で、例え来週からお店を開けられたとしても果たしてどのようにお店を続けていけと言うのか。そのジレンマがこの集会につながる。
そんなの彼らだけの問題ではなく、市場の中だって観光客の方に随分助けてもらっているのだ。世界中から来るだけでなく、勿論イタリア人観光客も多く訪れる。普段のフィレンツェに住んでいる人だけではあの賑わいは作れない。相互の必要性から現在の市場は成り立っている。そんな観光で訪れる人たちに向けて露店があり、いろんな買い物がここで楽しめるようになっていた。
露店はいよいよ死活問題となる。果たして来週本当に露店を彼らははじめるのだろうか?不安であることは表情からわかるけど、もし何かしらの補助金が出たとしても限界があるだろうし、切り換えが早い人はさっさと露店を手放して、別の手を打つ算段を始めているに違いない。コロナが始まる前に露店を売ったジョルジョ爺さんはついている。今頃本人もそう思っているかもしれないな。
たまたま日経の記事になっていたからここに添付するが、イタリアの観光産業への依存度は想像通り高い。EUは夏のバカンス前に移動制限を緩和することを決めたらしい。その範囲内にイタリアを入れてくれるかどうかはこれからの数字自体だと思うが、EU内で移動でき、さらにイタリアに欧州人が例年通り遊びに来るならありがたい話だが、緩めるイコールイタリアに来るとは必ずしもならない。『今年は別の国でのんびりしよう』なんて考えている人たちがいたっておかしくないから。
観光業としては日本だって重要案件のはずだ。こんなに依存しているんだもの。世界第3位って随分変わりましたよね。さ、日本はどうするのか?イタリアはどうするのか?
どんなに吠えても、国は一時しか助けない。当てにして救われることを願うのもいいけど、当て損は不幸だ。
みんなどんな手を考えているのか、来週の市場を囲む露店の景色に注目したい。
保健省が発表した5月14日、18時現在の数字です。
イタリアは総数223096人。
内訳:76440人の今現在の感染者と31368人(前日比262人増)の死亡者、115288人(前日比2747人増)の快復者となっています。
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