みなさん、こんばんは
フィレンツェでーす。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の近くに私の使う銀行がある。昨日は用があってそこに行ってきた。ロックダウン中とその直後は銀行に行くには予約が必要で、当初は午前中のみの営業だったのがそのうち午後も再開し、現在は予約なく訪れる事ができるようになった
が、
銀行に入れるのはわずか1組のみとなっている。よって窓口も一つしか開けていない。だから待ち時間がかかることこの上ない。想像できるだろうが、銀行の入り口近くにちょっとした人だかりが起きる。中に入れないんだから外で待つしかない。出待ちのファンみたいだ。そしてバスの停留所と同じく列になって待つこともしないイタリアだからこんな会話が必ず到着時に行われる。
『列の最後は誰?』
列ではないが、そう言う。すると一人が声を上げ、訊いた側はそいつの次なんだと思って普通に待つ。先日行った郵便局は微妙にそれこそ列のようになっていたので日本式と言えそうだが、この銀行は昔ながらのイタリア方式である。次に銀行に入れる人は入り口付近に陣取る。銀行の警備員は全く仕事をする気がないようで自分のバイクにまたがりスマホをいじっている。これじゃ銀行強盗も見逃しそうなもので、誰もそれに文句を言う人もいないのがさすがイタリアののどかさと言える。この銀行で入り待ちをするのは日陰もある朝がいい。
私が到着した時はおっさんが二人待っていて、私が訊くとそのうちの一人のおっさんが返事をする。その後におっさんが一人やって来たので私が今度は返事をする。新たにおっさんが一人やって来た。その後修道士、そしておっさん、おっさん、修道士。
おっさん、おっさん、私、おっさん、おっさん、修道士、おっさん、おっさん、修道士。変なメンツが銀行を取り巻いていた。窓口にたどり着くと無闇な無駄話をするもんだから、余計に待たされる。効率の悪さと合理性に欠けるのもやっぱりイタリアらしい。
間も無く私の番が回って来て、私は用が済んだら待っている人がいるからさっさと銀行を後にした。おっさん率が高いこの銀行に毎週通うことになっている身としては泣きそうな気分になるが仕方がない。そんな昨日の一場面でした。
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保健省が発表した7月4日、18時現在の数字です。
イタリアは総数241,419人。
内訳:14,621人の今現在の感染者と34,854人(前日比21人増)の死亡者、191,944人(前日比477人増)の快復者となっています。
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