みなさん、こんばんは
この前偶然同級生に会ったんです。こっちに来たときの学校のクラスメートの日本人ね。今はそんな同級生もずいぶん減ってしまって本当に数が少なくなってしまった。フィレンツェなんて村みたいな街だから歩いてりゃ誰か知り合いに会うような感じ。よって頑張って連絡を取り合わなくても不便なし。そんな同級生と街でばったり会ってお互い市場に用があったから一緒に歩きながら無駄話をしてみた。去年の末ぐらいだったかな、最後に話したのって。
すると驚くことを言ってきた。日本に完全帰国するそうだ。また同級生がいなくなってしまうと感じるのと同時に、こっちにきて間も無く購入した家の行末が気になった。何度かお邪魔したことのあるあの猫のいる温かいアパート…
『いや、これがなかなか大変だったんだ』
日本に帰るプランはコロナと全く関係なく、歳を重ねて自然にそう思うようになったのだそう。今年は予定としては東京オリンピックがあるはずだったから、みんな今時期を外して休暇などで日本に帰る人が多いとされていた。私も混んでいる飛行機とか町並みとか絶対嫌だったからその気持ちはわかる。よって彼らも来年2021年に帰国を予定していたんだと言う。それに向けてあの家も早々から売ることを決めていたんだと。立地もいいし買い手が付いて、いざ売買契約という時にあのロックダウンだ。
ロックダウンって本当に恐ろしい出来事で、食材を調達すべく外出も一筆書いた紙を携帯しないと家から出られない。不携帯の場合は罰則もあるという面倒な時期があった。家の契約どころの話ではない。しかしもし買い手がこのコロナ騒動を経験して買うのを諦めたりしてもおかしくない状況の中、ロックダウンが終わった後に無事契約を結び、家は売れたのだと。それは本当によかった。
『もしこれが上手く行かなかったら半値でも売れなかったかも』
それはまた大袈裟な。んなこたないだろうけど、自分が同じ立場でもちょっと緊張してしまうかもしれませんね。
そんなスレスレのタイミングでラッキーのハッピーだった同級生。『運』というのは本当に大切ですね。『運も実力のうち』とは半分当たっていて、半分間違えていると思う。その人柄とか時代を見極める勘っていうのも才能だと思うし、どんなに優秀な人でこっちに住んでいたくっても仕事が見つからなくって自国に泣く泣く帰る人もいる。突然失職してもすぐに新しいお仕事が決まる人もいる。持っている人っているんだよな。いい響きだ、『持っている人』。イタリアではこういう説明できないものを『運命(destino)』という一言で片付けるが確かに他に言いようがない現象である。
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自宅にいながら当店のイタリア食材&ワインが欲しい人、注目です♪
オンラインについて。中央市場地上階にあるL'Angolo dei Saporiです。商品などの注文発送についてはこちらから。 重さ便の商品リストはこちらから。ワイン便の商品リストはこちらをご覧ください。 お問い合わせはangolo.dei.sapori@hotmail.itへ。もれなく『フィレンツェ中央市場たより7月号』をメールで送らせていただきます。
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保健省が発表した7月8日、18時現在の数字です。
イタリアは総数242,149人。
内訳:13,595人の今現在の感染者と34,914人(前日比15人増)の死亡者、193,640人(前日比825人増)の快復者となっています。
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