みなさん、こんばんは
この記事は私の人生を振り返ったものです。バックナンバーは『なぎさの作り方』で読むことができます。 前回は『8:理不尽な中学校時代のイジメ体験記』についてお話ししました。
『学校に行きたくないの?』と母は私に訊きました。
私が説明すると、母はパートの仕事を休み、学校に乗り込んで行きました。温和な母が一体どんな気持ちだったのかはわかりません。その時の私の担任は40代の男性で、この件に対して消極的だったように見えました。悪い先生ではありませんでしたが、ちゃんと向き合おうとしないのであまり気が合いませんでした。あることないことで職員室に呼び出しを受けたのもその頃です。
内容にもよるでしょうけど、そもそも私は子供の喧嘩に大人が入るのはいかがなものかと思っています。小学校の時にだってイケノウエ君と大喧嘩してみぞおちに凄い蹴りを受けた際も動けなくって辛かったですが、その後話して仲良くなった事もありました。わざわざ親に告げ口して親を交えて大袈裟にするのはおかしいと思いました。この件も本当ならできれば自分でカタをつけるべきだったんです。
しかし私が学校を休むならそれなりの理由を親に言う責任はあると思いました。自分の意見を通すなら、そこに理由づけがあって納得のもと通すべきです。嫌だからって言うのは小学生の考え方、『なぜなら』と話を続けて意思をしっかり伝えることぐらいは中学生ならするべきだと思いました。
この件に関してはPTAで話し合われ、確か私もそれに参加して当事者の一部をそこで謝らせて終結しました。正直この行為に何の意味があったのかよくわかりません。彼らは形だけ謝り、それはやらされている感じでした。ちゃんと理由があって私をいじめているなら謝りもせず言い返すぐらい堂々としてれば良かったのです。逆に謝るくらいならそんな事しなければ良かったのに、やっぱり見ていてカッコ悪かったですね。だから謝られても嬉しくも何ともありませんでした。
不思議なことに騒動は落ち着きました。
じゃあ今までのは何だったのかと逆に肩透かしを喰らうような感覚でした。そんなドタバタもあり、部活動をする気もさらさら無くなっていたので、放課後は他の帰宅部の友達といっつも遊んでいました。学校も通常通り通って、林間学校や修学旅行も楽しく過ごしました。
イジメは卑怯だからこの世の中からなくなるべきです。
誰も得しないこんな文化は大嫌いです。
何か心にわだかまりがあったり、納得いかない時にとことん話す癖がついたのはこの頃かもしれません。嫌なんです、話し合おうとしない人が。話がそもそも通じない人、黙ってしまう人、解決しようと考えないで逃げる相手がいた場合はどうにもなりませんが。だからそういう人とは仲良くなれません。これは今も同じです。なあなあにするのが大人の対応なら、私はそれに当たらないかもしれません。単純で明快な人が好きなのでどちらかと言えば私もそんな人間だし、例え大きな言い争いになっとしても後腐れがないのでその方が健康的です。逆に仲良くなったりすることも多いですね。
何事もなかったように過ぎていましたが、中学3年生になると進路という初めての壁に私たちは立つことになります。私は学校なんてなくてもいいと思ったし、義務教育を形ばかりは受けたんだから、できる事なら早く自立したかったですね。家を出て自分で生計を立てて生きていく方が気が楽でした。多少お金がなくても、独立したい気持ちは常にありました。
面白いもので学校の先生や両親は高校だけでもいくべきだと言うのです。私の学力ですが、まず小学校3年生の時に標準よりちょっと低いくらいでしたか。で、中学校1年生までは普通ですね。可もなく不可も無く。で、中学校2年生の時はちょっと良かったんですよ。どうせ高校に行くなら所沢で一番利口な市立所沢高校に行きたかったです。何が良かったって頭がいいとかはどうでも良かったんです。そこは校風が自由な上に私服高校だったんです。もしくは東京にある私立目白女子高校の制服が白いブレザーで可愛かったのも気になりました。当時中2だった私の学力が継続していたら多分行けたかもしれません。でも3年生になるとガクッと下がったんです、成績が。とてもじゃないですけど希望の学校には行けそうもありません。模試の結果などはひどいもので、特に国語は後にも先にも苦手です。『作者の感情は』とか『主人公の気持ちは』なんて問題はほぼ間違えます。何でこんなに人の気持ちがわからないんだろうと思っていました。
先生が勧めたのは公立の所沢東高校でした。この学校は地元民がよく知るヤンキー高校です。冗談じゃない、んなとこ行けるか。それなら学費を払うだけ時間と金の無駄です。
しかし先生曰く私にはヤンキー高校が唯一の道だと言います。ピンチですね。
できれば避けたい、その未来…
高校受験の結果は次回。
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