コロナ禍で旅をしたいと言われたら

みなさん、おはようございます。

コロナ騒動が1年近く起きていて、誰もが不自由な生活を余儀なくされています。で、各国そのコロナの封じ込めのためにあらゆる規制をしつつ医療の拡充とワクチンに期待をして経済回復のためにやっておりますが…

母が湯治に行きたいと言っております。

母の旅好きは病気ですね。これが最後と言った京都旅行は一体何度やっているのでしょうか。テレビで八丈島がやっていると『また行きたいわぁ。行くんだ〜』って、これ以上何しに行くのでしょうか。もう旅への興味が止まらないんです。

本来なら『コロナ禍で皆さんに迷惑かけるからやめておけ』や『ご近所に陰口叩かれるから大人しくしておいてほしい』と言うのでしょうか。私は、『そう。私は行かないけど行きたきゃ行けば』と返事をします。

法治国家なのだから、ルールを守って生きることは当たり前です。しかし裏を返せば法を守ればいいと私は思っています。これはかなり荒い結論なのですが、現在日本では『要請やお願い』という強い強制力がない形で人の動きを止めようとしています。でも動いてはいけないとは必ずしもなっていません。そんな自由とモラルの中で日本政府も国民も戸惑っているのかもしれませんが、私は母を信じています。

母が正しいと思って、一週間ほど温泉宿に籠って観光もせずひたすらお風呂に入り、部屋で本を読むってのをするのが今の自分に必要ならどうぞって思います。だってそれはこの国で許されている権限だから。

この『コロナ禍』でそれをどうしてもしなければいけないなら致し方ないのでしょう。でももしテレビでインタビューをされてもモザイクなしで堂々としていてねって言ってあります。ご近所に私が聞かれたら『母は温泉へ楽しい旅をしに行きました』って言っちゃうよって。だってどうしても行く必要があるんでしょ。嘘をついてまで自分の意思を通すことに何のメリットがあるのかな。

母は黙って我慢を選んだようです。『なぎさが行くなって言ったから行けなかった』と絶対に言うなよ、自分で決めたんだから。どうせワクチンがうまく行けば来年には少しずつ元に戻るんだろうしいくら年寄りで先が短いとはいえ行きたい気持ちがこんだけあるならくたばるつもりもないので来年偉そうに元気に行って来ればいいじゃん。もう一度言いますが、母は自分で行かない事を決めたんです、私を責められませんね。湯治は不要不急だったみたい。

と言うことでその時のためにせっせとウォーキングを欠かさず、いつか好きな旅行を思いっきり楽しんで欲しい。後ろ指をさされながら、ビクビクしながら旅をしても面白くないだろうなと思ってそんな話になりました。自由と権利と義務と世間体の中でモヤモヤしている母を見て、私は意地が悪いのでしょう、ニヤニヤしています。母ははるちゃんに八つ当たりしていましたが、はるちゃんは無関係です。可哀想に、同情するよ。

さて、COVID-19のお話です。

📰朝日新聞：2021年1月17日朝刊

在イタリア日本大使館からメールがありました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置：１月１４日首相令

●１月１４日首相令が官報(*)に掲載されました。本首相令の規定は、２０２０年１２月３日首相令の規定に代わり、１月１６日から適用され、３月５日まで有効となりますので、ご留意ください。
(*)１月１４日首相令（原文）： https://www.gazzettaufficiale.it/eli/id/2021/01/15/21A00221/sg
●１月１４日首相令において、２０２０年１２月３日首相令から変更されている事項の具体例は以下のとおりです。
・州内の移動に係る規定。
・１月１６日から２月１５日まで、州及び自治県を越えた移動の禁止。
・美術館、博物館や文化施設の市民への開放に係る規定（ゾーン毎に制限が異なります。）。
・バールや飲料のみ販売する小売店からの持ち帰りサービスに係る規定。
・感染リスクが低い等の基準を満たし保健省命令によって特定される、いわゆるホワイトゾーンに関する規定。
・オレンジゾーンやレッドゾーンの基準変更。
・オレンジゾーンやレッドゾーンにおける自治体（コムーネ）内の移動に係る規定。
・別添２０リストC国・地域（英国を除く多くの欧州の国々・地域を含む。）からのイタリア入国に係る規定（入国前４８時間以内の、スワブ検体による分子検査（PCR検査）または抗原検査の陰性証明提出義務）。
・カラブリア州、エミリア＝ロマーニャ州、ロンバルディア州、シチリア州、ベネト州には、当面オレンジゾーンが適用される（新たなゾーン分けがなされる場合などを除く。いずれにせよ１月２４日は超えない。）。
●なお、日本からイタリアに入国する者に対して課される１４日間の自己隔離等義務（一部例外あり。）に変更はありません。また、保健省命令による英国からイタリアへの入国に係る措置は３月５日まで継続されます。
●本首相令抄訳を、在イタリア日本国大使館ホームページに掲載いたしましたので、以下のリンク先をご参照ください。
・１月１４日首相令（抄訳）： https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20210114DPCM.html

もう一通。

新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置：新たな保健省命令

●本１６日、新たな保健省命令が官報に掲載されました。新たな保健省命令が規定するゾーン別措置は以下のとおりで、１月１７日から１月３１日まで有効となりますので、ご留意ください。
【レッドゾーン】（１月１４日首相令第３条の措置）（以下括弧リンクは保健省命令原文）
・ボルツァーノ自治県（https://www.gazzettaufficiale.it/eli/id/2021/01/16/21A00224/sg）
・ロンバルディア州（https://www.gazzettaufficiale.it/eli/id/2021/01/16/21A00225/sg）
・シチリア州（https://www.gazzettaufficiale.it/eli/id/2021/01/16/21A00226/sg）
【オレンジゾーン】（１月１４日首相令第２条の措置）
アブルッツォ州、フリウリ＝ベネチア・ジュリア州、ラツィオ州、リグーリア州、マルケ州、ピエモンテ州、プーリア州、ウンブリア州、ヴァッレ・ダオスタ州
・保健省命令原文：https://www.gazzettaufficiale.it/eli/id/2021/01/16/21A00223/sg
●各命令の抄訳を在イタリア日本国大使館ホームページに掲載いたしましたので、以下のリンク先でご確認ください。
【レッドゾーン】
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20210116OMS_R.html
【オレンジゾーン】
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20210116OMS_A.html
●在イタリア日本国大使館では、ゾーン別の感染予防措置についてとりまとめ、ホームページに掲載しておりますので、詳細は以下のリンク先をご参照ください。
・ https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_misureGAR.html

もう一通。

新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置：１月１６日保健省命令（ブラジルからの入国禁止等

●本１６日、１月１６日保健省命令が保健省ホームページ(*)に掲載されました。

(*) http://www.salute.gov.it/imgs/C_17_notizie_5273_0_file.pdf
●本保健省命令は、本１６日から１月３１日まで有効で、概要は以下のとおりですので、ご留意ください。
（１）ブラジル連邦共和国からの航空便を禁止。
（２）入国に先立つ１４日間に、ブラジル連邦共和国で滞在又は乗り換えを行った者のイタリアへの入国及び乗り換えを禁止。ただし、本命令発効日（当館注：１月１６日）に出発した乗り換え便には適用されない。
（３）イタリア国内にいる者で、本命令発効前の１４日間にブラジル連邦共和国で滞在又は乗り換えを行った者は、無症状であっても、地域保健所の予防局にイタリアへの入国を即時通報し、スワブ検体による分子検査（当館注：PCR検査）又は抗原検査を受ける義務を負う。
●本保健省命令の抄訳を在イタリア日本国大使館のホームページに掲載しましたので、以下のリンク先でご確認ください。
・ https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20210116OMS_B.html

ワクチン接種も始まっています。

Totale vaccinazioni in Italia : 1.118.594(16/01/21 21:49:12)

🗞Firenze Today : 16 gennaio 2021　15.04

トスカーナのコロナ情報です。赤字は前日と大きく変わったものをわかりやすく明記してあります。

【ワクチン接種者数】(campagna vaccinale anti-Covid) il vaccino di Moderna dal 27/12/20

現在、トスカーナ州は20州中ワースト6番目の接種者数（10万人中1.736人、イタリア平均だと10万人中1.755人）

トスカーナ州（新規3.967人/総数64.756人) 前日比6,5%増

【感染者数】(positività al Coronavirus)

現在、トスカーナ州は20州中ワースト12番目の感染者数（10万人中3.417人、イタリア平均だと10万人中3.897人）

州内で高い県はプラート県が10万人中4.229人、他にピサ県4.173人、マッサ＝カッラーラ県が4.101人、低い県は.グロッセート県で1.953人です。

トスカーナ州（新規436人/総数127.446人)

平均年齢は約48歳（20歳以下14％、20-39歳26％、40-59歳29%、60-79歳19％、80歳以上12％）

フィレンツェ県(新規121人/総数35.483人)、プラート県(24人/10.899人)、ピストイア県(29人/10.827人)、マッサ＝カッラーラ県(27人/7.991人)、ルッカ県(51人/13.262人)、ピサ県(40人/17.487人)、リヴォルノ県(58人/9.541人)、アレッツォ県(53人/11.449人)、シエナ県(29人/5.624人)、グロッセート県(4人/4.328人)、その他(555人)

【現在の感染者数】(gli attualmente positivi)

トスカーナ州（総数8.639人）前日比0,5%増

【回復者数】(complessivamente guariti)

トスカーナ州（新規378人/総数114.850人）前日比0,3%増

【死亡者数】(dicessi)

現在、トスカーナ州は20州中ワースト11番目の死亡者数（10万人中106,1人、イタリア平均だと10万人中134,7人）

州内で高い県はマッサ＝カッラーラ県が10万人中208,3人、他にフィレンツェ県131,7人、ピサ県が111,7人、低い県はグロッセート県で45,6人です。

トスカーナ州（新規17人/総数3.957人）

平均年齢は82,7歳。今回新規の男女別数：男性5人、女性12人

フィレンツェ県(新規4人/総数1.332人)、プラート県(4人/269人)、ピストイア県(2人/293人)、マッサ＝カッラーラ県(0人/406人)、ルッカ県(1人/373人)、ピサ県(3人/468人)、リヴォルノ県(1人/282人)、アレッツォ県(0人/231人)、シエナ県(2人/146人)、グロッセート県(0人/101人)、その他(0人/56人)

📊Covid-19 Situazione in Italia/Ministero della Salute

保健省が発表した1月16日、18時現在の数字です。

イタリア全体の総感染者数(totale casi)：前日比16.146人増／総数2.352.423人

今現在の感染者数(attuali positivi)：前日比-3.312人増／総数558.068人

快復者数(dimessi/guariti)：前日比18.979人増／総数1.713.030人

死亡者数(diceduti)：前日比477人増／総数81.325人

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