去年宿泊した総数が半減で済んだ訳／伊COVID-19(03/03/2021)

みなさん、おはようございます。

先月末、2020年の日本における宿泊旅行統計調査が観光庁から発表されました。時間を去年に戻そう。

年が変わったので去年の数字を国がまとめているので随時報告しています。先月の記事『ホテル業界頑張ってる！』（2月19日）、『来日外国人が減った2020年』（2月6日）として訪日外客数についてお話ししましたが、今回は日本国内で旅行をして宿泊した人の2020年のデータ速報の発表です。より細かい数字が見れました。

去年、日本っていつぐらいまで普通だったんでしたっけ？私は去年は1月の下旬に日本にいたのですが、その時はダイヤモンドプリンセス号が大騒ぎで、その後2月の春節で中国人が来て心配なんてことで大騒ぎだったような。だから、まともに外国からのインバウンドは最初の２ヶ月くらいだったのかと思います。観光庁のまとめとして以下のようでした。

○延べ宿泊者数(全体)は3億480万人泊(前年比-48.9%)であった。

○日本人延べ宿泊者数は2億8,677万人泊(前年比-40.3%)であった。

○外国人延べ宿泊者数は1,803万人泊(前年比-84.4%)となり、平成19年（2007）の調査開始以降最低であった。

ざっくりとした感想は『意外と堪えたな』。イタリアは日本より大打撃でした。客足が少ないより何よりロックダウンで商売ができなかったんだから。あと2007年以来の低水準ということですが、この2007年辺りからインバウンドがうまく行き始めたんじゃないのかなと想像します。それまでも海外から外国人観光客が来ていたとは思いますが、気づいたらすごく日本に外国人観光客が増えたと感じた頃がありました。結果2007年の調査開始以降最低という結果なのかも。そもそもこの調査も外国人観光客が増えたから始めたものなのかな。

前年比が半分で留まったのはGo Toトラベルが作用したせいだと思います。勿論全く旅行をしなかった方もいらっしゃるでしょう。ここでは上記３列目に書いてある外国人延べ宿泊者数が気になりました。2020年月別で調べてみると、１月は970万人泊でなんと5.4ポイントも増えていたんです。ここからが地獄で2月が485万（ー47.7％）、3月が113万（ー88.1％）と数字がマイナス90％くらいで推移して、12月は50万（ー94.5％）という散々の数字で終わった訳です。

2020年国籍別外国人延べ宿泊者数ベスト20では中国、台湾、アメリカ、香港、韓国と続き、全体の6割強を占めていました。イタリアは第19位でシェアは0.5％、前年比ー91.3％の落ち込みでした。これはあくまでも外国人籍の方が延べ人数で日本国内で宿泊したという意味で見ると、イコールインバウンドの結果ではありませんが、多少動きは同じだったと思われます。

イタリアと日本で同じような数字になることはありません。イタリアはEUだし、地続きだし。特に違いが大きいのはインバウンドに対する歴史の長さだと思います。ある意味イタリアへ旅行する人はかなりのリピーターが多く、また欧州ではイタリアへ車などで気軽に行けます。よって旅としてのハードルも低く、国内旅行のような気軽さも観光客を見ていて感じられます。しかし日本は伸びしろの多い国の一つに数えられます。コロナが終わったら日本は人気が出る国なんじゃないかと勝手に思っているので、完全に日本人向けに舵を切らない方がいいんだろうな。とはいえ、今は日本人相手にビジネスを展開しないと収益も取れないし、それ以前にワクチンの問題が…観光事業者さんは頭が痛い。

今年はどうなることやら。

旅、したいですね。

ここからは、いつものCOVID-19のお話です。

📊Covid-19 Situazione in Italia/Ministero della Salute

保健省が発表した18時現在の数字です。

今現在の感染者数(attuali positivi)/快復者数(dimessi/guariti)/死亡者数(diceduti)/イタリア全体の総感染者数(totale casi)

イタリアのワクチン接種状況です。上段数字は投与数。下段数字は2回の接種人数。

🗞Firenze Today : 03 marzo 2021　13:27

トスカーナのコロナ情報です。赤字は前日と大きく変わったものをわかりやすく明記してあります。

【ワクチン接種者数】(campagna vaccinale anti-Covid) da 27/12/2020

現在、トスカーナ州は20州中6番目の接種者数（10万人中8.418人、イタリア平均だと10万人中7.615人）

トスカーナ州（新規10.293人/総数313.380人)前日比3,4%増

【感染者数】(positività al Coronavirus)

現在、トスカーナ州は20州中ワースト13番目の感染者数（10万人中4.280人、イタリア平均だと10万人中4.906人）

州内で高い県はプラート県が10万人中5.185人、マッサ＝カッラーラ県が5.111人、ピサ県5.001人、低い県は.グロッセート県で2.399人です。

トスカーナ州（新規1.163人/総数159.333人)

平均年齢は約42歳（20歳以下22％、20-39歳21％、40-59歳34%、60-79歳17％、80歳以上6％）

フィレンツェ県(新規251人/総数43.512人)、プラート県(104人/13.385人)、ピストイア県(141人/14.656人)、マッサ＝カッラーラ県(57人/9.912人)、ルッカ県(158人/16.404人)、ピサ県(106人/20.529人)、リヴォルノ県(79人/12.192人)、アレッツォ県(141人/14.465人)、シエナ県(95人/8.426人)、グロッセート県(31人/5.297人)、その他(555人)

【現在の感染者数】(gli attualmente positivi)

トスカーナ州（総数19.259人）前日比2,3%増

【回復者数】(complessivamente guariti)

トスカーナ州（新規704人/総数135.347人）前日比0,5%増

【死亡者数】(dicessi)
現在、トスカーナ州は20州中ワースト12番目の死亡者数（10万人中127,0人、イタリア平均だと10万人中163,1人）

州内で高い県はマッサ＝カッラーラ県が10万人中235,6人、他にフィレンツェ県157,9人、ピサ県が128,6人、低い県はグロッセート県で51,6人です。

トスカーナ州（新規28人/総数4.727人）

平均年齢は74,3歳。今回新規の男女別数：男性13人、女性15人

フィレンツェ県(新規6人/総数1.586人)、プラート県(4人/324人)、ピストイア県(4人/357人)、マッサ＝カッラーラ県(1人/457人)、ルッカ県(3人/447人)、ピサ県(4人/543人)、リヴォルノ県(3人/339人)、アレッツォ県(0人/299人)、シエナ県(2人/195人)、グロッセート県(1人/114人)、その他(0人/66人)

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