みなさん、おはようございます。
イタリアのコロナ死亡者数が10万人に大手をかけました。
数日前に発表されたアストラゼネカ製25万回分のワクチン、オーストラリアへの輸出を差し止めた件。差し止めはEUで初めての規制となってしまいました。この規制については既に1月にWHOから批判を受けていたEUですが。
イタリアのワクチンが足りない、遅れていると言うのは友人達から聞いていました。日本なんてもっと後ろを歩いているよと言いたかったのですが、状況が全く違うので黙っていました。フィレンツェはまた15日からでもレッドゾーンに逆戻りしそうな感じです。
コロナの感染やワクチンでてんやわんやのイタリアがオリンピックをどう思っているのか。イタリアでは普段からオリンピックは盛り上がりません。私もイタリアに行ってからすっかりオリンピックの話題についていけなくなっていました。そもそも関心が薄いんです。おそらく人によっては今夏オリンピックが東京であることさえ知らないはずです。こういうナショナリズムがあまり通用しない国なのかもしれません。イタリアという国は好きだろうし、そこで生きていくのも悪くは思っていないんですよ。でも国としてまとまってっていうのに欠如しているっていうか、それより地元とかそっちの方が大切なのかも。アッズーリでW杯よりUEFAの方が盛り上がる感じでしょうか。
で、『オリンピックどう思う?』って聞いてみたんです。はっきり言われました。
『どうでもいいよ、それよりコロナをどうにかする方が大切だから』
…でしょうね。実はコロナなんてこじつけみたいなもんで、コロナがなくってもオリンピックなんてどうでもいいんだと思っているんでしょうけど。勿論イタリア人の中には心からオリンピックの開催を望んでいる人も沢山いるんじゃないかな。でもそれより生活とか健康とかそっちの方が大切だって考える人も少なくない。
フィレンツェは芸術の街としても知られていますが、それはメディチ家をはじめ多くの貴族社会が芸術を保護した歴史があったからで、それなりの財力があることで現在私たちが感動するものが残っています。恐らくオリンピックも何かしらの感動や心を豊かにするものがそこにあるんでしょうけど、問題はコロナ禍ってことなんです。
世の中には正解がない判断があって、それぞれの立場に正義があるから難しいんだと思います。私個人としてはコロナ禍でビクビクしながら人数制限してやることの意義が分かりません。できることなら誰もが自由に安全に動けて、声をあげて応援できるような環境なら多少の後ろめたさは感じないのですが、今はそれができません。
それほど世界の人々には心の余裕がない。それが一番辛いし、モヤモヤしている理由なんだろうな。開催、中止、無観客どれに転んでも納得できない人は必ずいるし、それを決定する人たちのプレッシャーは計り知れないほどでしょう。でも決めなきゃいけないのよね。オリンピック関係者の中で勇気を振り絞った決断力と貧乏くじを引くのは誰なのかな。
私たちは、批判を恐れず腹を括った人を間もなく見ることになります。
ここからは、いつものCOVID-19のお話です。
在イタリア日本大使館よりメールがありました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置:新たな保健省命令
●本6日、新たな保健省命令2件が官報に掲載されました。
・https://www.gazzettaufficiale.it/atto/serie_generale/caricaDettaglioAtto/originario?atto.dataPubblicazioneGazzetta=2021-03-06&atto.codiceRedazionale=21A01467&elenco30giorni=false
・https://www.gazzettaufficiale.it/atto/serie_generale/caricaDettaglioAtto/originario?atto.dataPubblicazioneGazzetta=2021-03-06&atto.codiceRedazionale=21A01466&elenco30giorni=false
●これらの保健省命令は、3月8日から15日間有効となり、以下のゾーン分類を規定しておりますので、ご留意ください。
【レッドゾーン】カンパニア州
【オレンジゾーン】エミリア=ロマーニャ州、フリウリ=ベネチア・ジュリア州、ベネト州
●在イタリア日本国大使館で作成したゾーン別の感染予防措置一覧は以下のリンク先でご確認ください。
・https://www.facebook.com/AmbasciataGiapponeItalia/posts/3822262891183189
●変異株を含めた新型コロナウイルスへの感染状況は地域により異なり、状況に応じて、州知事命令等でより厳しい制限措置が取られることがあります。皆様におかれましては、地方政府の発表等に十分ご留意の上、ご自身の感染防止に努めてください。
(参考)州知事命令によるより厳しい措置:最近の事例
・ラツィオ州:州知事命令により、フロジノーネ県の全コムーネにレッドゾーンの措置を適用(3月8日から14日間有効)。
・ロンバルディア州:州知事命令により、州全域の幼稚園及び小中高等学校での対面授業停止、セカンドハウス及び他者の住居への移動の禁止等の措置を適用(3月5日から3月14日まで有効。)。
・エミリア=ロマーニャ州:州知事命令により、ボローニャ大都市圏及びモデナ県の全コムーネにレッドゾーンの措置を適用(3月4日から21日まで有効)。フォルリ・チェゼーナ県、ラヴェンナ県及びリミニ県の全コムーネにレッドゾーンの措置を適用(3月8日から21日まで有効)。
(参考)上記の保健省命令を受けて、3月8日からのゾーン別措置は以下のとおりになります。(出典:保健省ホームページ(*))
(*) http://www.salute.gov.it/portale/malattieInfettive/dettaglioNotizieMalattieInfettive.jsp?lingua=italiano&menu=notizie&p=dalministero&id=5359
【イエローゾーン】カラブリア州、ラツィオ州、リグーリア州、プーリア州、シチリア州、ヴァッレ・ダオスタ州
【オレンジゾーン】アブルッツォ州、エミリア=ロマーニャ州、フリウリ=ベネチア・ジュリア州、ロンバルディア州、マルケ州、ピエモンテ州、トスカーナ州、ボルツァーノ自治県、トレント自治県、ウンブリア州、ベネト州
【レッドゾーン】バジリカータ州、カンパニア州、モリーゼ州
【ホワイトゾーン】サルデーニャ州
📊イタリア共和国Covid-19感染状況 :2021年3月6日18:00 保健省発表
今現在の感染者数(attuali positivi):新規10.031人/総数456.470人
快復者数(dimessi/guariti):新規13.682人/総数2.467.388人
死亡者数(diceduti):新規297人/総数99.271人
イタリア全体の総感染者数(totale casi):新規24.036人/総数3.023.129人
イタリアのワクチン接種状況:2021年3月7日03時31分現在
投与数(Totale somministrazioni) : 5.292.687人
2回の接種人数(Totale persone vaccinate(a cui sono state somministrate la prima e la seconda dose di vaccino) : 1.627.233人
【ワクチン接種者数】(campagna vaccinale anti-Covid) da 27/12/2020
現在、トスカーナ州は20州中2番目の接種者数(10万人中9.752人、イタリア平均だと10万人中8.563人)
トスカーナ州(新規16.205人/総数363.045人)前日比4,7%増
【感染者数】(positività al Coronavirus)
現在、トスカーナ州は20州中ワースト13番目の感染者数(10万人中4.381人、イタリア平均だと10万人中5.018人)
州内で高い県はプラート県が10万人中5.319人、マッサ=カッラーラ県が5.218人、ピストイア県5.181人、低い県は.グロッセート県で2.463人です。
トスカーナ州(新規1.253人/総数163.096人)
平均年齢は約43歳(20歳以下21%、20-39歳20%、40-59歳35%、60-79歳18%、80歳以上6%)
フィレンツェ県(新規292人/総数44.392人)、プラート県(138人/13.731人)、ピストイア県(167人/15.182人)、マッサ=カッラーラ県(65人/10.119人)、ルッカ県(178人/16.848人)、ピサ県(101人/20.831人)、リヴォルノ県(77人/12.419人)、アレッツォ県(149人/14.838人)、シエナ県(105人/8.742人)、グロッセート県(21人/5.439人)、その他(555人)
【現在の感染者数】(gli attualmente positivi)
トスカーナ州(総数20.698人)前日比2,7%増
【回復者数】(complessivamente guariti)
トスカーナ州(新規724人/総数137.614人)前日比0,5%増
【死亡者数】(dicessi)
現在、トスカーナ州は20州中ワースト12番目の死亡者数(10万人中128,5人、イタリア平均だと10万人中164,8人)
州内で高い県はマッサ=カッラーラ県が10万人中238,7人、他にフィレンツェ県159,1人、ピサ県が130,7人、低い県はグロッセート県で51,6人です。
トスカーナ州(新規23人/総数4.784人)
平均年齢は76,5歳。今回新規の男女別数:男性17人、女性6人
フィレンツェ県(新規4人/総数1.598人)、プラート県(4人/331人)、ピストイア県(7人/366人)、マッサ=カッラーラ県(3人/463人)、ルッカ県(2人/453人)、ピサ県(3人/552人)、リヴォルノ県(0人/339人)、アレッツォ県(0人/304人)、シエナ県(0人/197人)、グロッセート県(0人/114人)、その他(0人/67人)
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2020年初物オリーブオイルをイタリア、トスカーナ州より。
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