日本→フィレンツェ帰国記2021：日本出国前のPCR検査／COVID-19

みなさん、こんばんは。

日本→フィレンツェ帰国記2021

第1回『またフライトキャンセルだって』

第2回『またまたキャンセルかい！』

第3回『48時間以内』

第4回『渡伊延期』

第5回『海外渡航用PCR検査の予約』

第6回『４度目のフライトキャンセル』

第7回『大使館からの返事』

第8回『返金は無い』

第9回『今の空港バスとドイツPCR』

第10回『来月の渡伊航空券』

第11回『イタリアまで20万円』

第12回『PCRじゃなくてもいいんだ！』

第13回『買ったよ、20万円チケット』

第14回『ラクラク荷物は空港へ』

第15回『PCR検査後にまたPCR検査って事？』

第16回『もはや変更アレルギー』

第17回『また欠航ですか…』

第18回『マスクも買っとこ』

第19回『羽田空港のPCR検査場』

第20回『日本に帰国・入国される方へ』

第21回『荷造りは最後に』

第22回『スーツケース出発』

第23回『行ってきます』

第24回『まずはドイツに向けて』

第25回『フランクフルト空港に着いたよ』

第26回『帰ってきました』

第27回『最後に見送ってくれたのは』

第28回『日本出国前のPCR検査』

第29回『品川から羽田空港へ』

第30回『羽田空港を徘徊してみた』

第31回『羽田からフランクフルトへ』

第32回『フランクフルト空港での5時間』

第33回『ターンテーブルで日本の心に触れた』

第34回『フィレンツェ空港にて』（最終回）

さて、PCR検査に行くべ、ケロちゃん。

以前から連絡を取らせていただいていたクリニックに向かいます。電車が混んでない時間にしました。当日検査で受けられるほぼギリギリの11時予約です。品川まではひたすら座りながら窓から見える景色や、そこら辺の人を見て最後の1日を眺めることにしました。電車ではなかなかの静かさで、やっぱり日本は頭のおかしい人がほぼいないと思いました。時々マスクしない人とかニュースになりますが、珍しいからニュースになるわけです。海外ももちろんこんなのあるけど、罰則がある上で起きるからレベルが違う気がする。

クリニックは品川駅からそんな遠くなさそうです。着く前にパスポートのコピー提出ってミッションがあるから、コピーしようとコンビニに向かう。私が日本で働いていた20年前に品川に行く用なんて全然なかったです。昔の建物がなくなって、大きなビルがボコボコ建っています。あの頃、品川プリンスなんてすぐに見つけられたのに、高いビルの奥にひっそりと見えるばかり。時代は本当に変わってしまった。

ビジネスマンみたいな働く人たちが早歩きでどこかに向かっている。私もそんな1人だったんだ。人生が一度きりで、その頃の生活も全く不自由はなかったし、むしろ会社にも周りにも恵まれていたと思うんです。でも後で後悔してもその文句を言う場所がないし、その時間は帰ってこないと思ったらイタリアに行こうと国名まではっきりしたのは多分イタリアに渡る2003年から5年前頃じゃないかな。日記もないからわからないけど、海外に行く思いは子供の頃からだったので結果そうなった現在の私がいる。今、さてこの選択は正解だったのかはどうでもいいことで、いつでも大切なことはよく考えて行動するようにはなりました。だから後悔はしないと思います。

クリニックに行くと、なかなかのお客さんがいるようです。主にビジネスマンが多かったですね。体温を測って必要事項に記入して提出する。

ちなみに日本でPCR検査が増えないのは本当にどうしてでしょうね？厚生労働省は上記のように発表していますが。イタリアでさえ30万件以上余裕でやってんのにな。

以前も話した通り、スワブ式PCR検査の当日証明はできるクリニックが少ない上、高額です。まぁ、必要経費だから仕方がない。でも働いていないから、経費でさえも落とせない。この経験を糧に生きていこう！

・PCR検査及び英文証明書発行(1通)：39,600円(税込)
　※上記ご料金は、検査方法が唾液検査の場合でございます。
・スワブ検査(鼻咽頭ぬぐい検査)への変更料：4,400円(税込)
・当日証明書発行(至急対応料金)　：4,400円(税込)
上記全て希望の場合は、48,400円(税込)でございます。

さらに証明書追加1通につき2,200円かかります。私はドイツの空港で1通、イタリアでまた1通必要なのかわからなくなりました。追加した方がいいのかな？ダメ元でクリニックの人にも聞いたのですが、個人で確認するようにとのことです。そりゃそうだよなー。

でも追加だけで2,200円もするんだ…と二の足を踏んでいると、ふと頂いたブログへのコメントで『いざとなればフランクフルトでやればいい』ってのを思い出しました。多分検閲で証明書は見せるだけだろうな、最悪ドイツでもう一度PCR検査受ければいいけど、外国人的発想だと2通も用意するなど考えられない。覚悟を決めて『１通でいいです』と返事をしました。

事務処理が終わってから、番号札を持って隣の待合室に移動する。まもなく3つの個室のうちの一つに呼ばれました。透明ビニールで仕切られた公衆電話ボックスくらいの大きさの中に入って椅子に座る。問診をした後、ティッシュを渡される。後でこれが必要なんだと思い、受け取ってから鼻グリグリをされました。日本に帰国した際の空港でのPCR検査は唾液だったので、私にとってスワブ式は初めてです。いや、本当に痛いんだ。私は鼻水より涙が止まりませんでした。こんな思いをしてポジティブだったら嫌だなーと思いました。まもなく検査は終わり、金を払えば解放されます。クリニックにはどんどん人が入ってきます。エグい商売だなと思ってその場を後にしました。

当日発行のため、あまり移動をしないつもりで休憩します。ここで最後に友達を待って最後のランチを一緒に取るつもりです。日本出国まで12時間。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

【世界コロナ状況】

・世界中で3,073,969人が死亡している。被害の大きい国別順に、アメリカ（571,109人）、ブラジル（386,416人）、メキシコ（214,095人）、インド（186,920人）、イギリス（127,345人）と続く。

・インドは新規感染者数が346,786人、過去３日間で100万人を超える。1週間で世界で550万人の感染者があり、主な内訳はインドが200万人、アメリカ49万人、ブラジル45.9万人、トルコ40.4万人。インドの新規死亡者数が2,624人、合計の感染者数が1,650万人。専門家によると、この波は少なくともあと3週間はピークに達しないと考えられる。

・ブラジルでは新規感染者数は69,105人で合計14,237,078人、新規死亡者数が2,914人で合計386,416人。

・アメリカの総感染者数は31,986,375人、総死亡者数は571,109人。カリフォルニア州が最も犠牲者が多く61,374人、ニューヨーク（51,850人）、テキサス（49,877人）、フロリダ（34,759人）、ペンシルベニア（25,927人）、ニュージャージー（25,328人）、イリノイ（24,083人）、ジョージア（19,122人）、オハイオ（19,122人）、ミシガン（18,283人）、マサチューセッツ（17,528人）、アリゾナ（17,238人）…

マサチューセッツ工科大学（MIT)の2人の教授の研究によると陽性者の飛沫はエアコンがあったとしても何時間も空中にとどまる。これは必ず感染することが確実ではない。実際、屋内イベントに集まった高齢者の86％がソーシャルディスタンスを取ったにも関わらず2時間一緒に過ごした後に陽性となった。

【在イタリア日本大使館より】

２０２１年４月２２日緊急政令第５２号

●２２日、緊急政令第５２号が官報に掲載されました。
（官報）https://www.gazzettaufficiale.it/eli/id/2021/04/22/21G00064/sg
（抄訳）https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20210422DL52.html
●本緊急政令は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例えば、以下の措置を規定しており、また罰則もありますので、ご留意ください。本緊急政令の詳細については、上記リンク先の当館作成抄訳または原文をご確認ください。
- 緊急事態宣言を７月３１日まで延長。
- 本緊急政令に別途の規定がある場合を除き、３月２日首相令の適用を７月３１日まで延長。
- ４月２６日から、ホワイトゾーン及びイエローゾーンに指定された州及び自治県の間で州・自治県を越える移動を可能とする。
- オレンジゾーン又はレッドゾーンに指定された州・自治県への出入りについては、証明できる仕事上の必要性、必要な状況、健康上の理由による移動に加え、自宅への帰還や、COVID-19グリーン証明書の所持者の移動も許可される。
- ４月２６日から６月１５日までの間、外出禁止の時間帯（２２時から翌朝５時）を除き、イエローゾーンの場合は州内、オレンジゾーンの場合は自治体（コムーネ）内で、私的住居（一軒のみ）への移動が１日に１度のみ許可される。なお、この移動は、レッドゾーン内では許可されない。
- ４月２６日から、イエローゾーンでは、外出禁止時間帯を遵守の上、夕食時を含め、屋外での着席に限って飲食サービス活動が許可される。
- ６月１日から、イエローゾーンでは、午前５時から午後６時の間に限り、屋内の着席での飲食サービス活動も許可される。
- 新型コロナウイルスのワクチン接種、感染からの治癒、または分子検査（PCR検査）・抗原迅速検査の陰性を証明するCOVID-19グリーン証明書の導入、運用等に係る措置。
- その他、教育活動、観客を伴う公演・スポーツイベント、ジム、団体スポーツ、見本市、大規模会議等に関する措置。

もう一通

新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置：新たな保健省命令

●本２４日、新たな保健省命令３件が保健省ホームページに掲載され、以下のゾーン別措置が規定されていますので、ご留意ください。
【レッドゾーン】（２６日から１５日間）サルデーニャ州
【オレンジゾーン】（２６日から１５日間）バジリカータ州、カラブリア州、プーリア州、シチリア州、ヴァッレ・ダオスタ州
【イエローゾーン】（２６日以降）アブルッツォ州、カンパニア州、エミリア＝ロマーニャ州、フリウリ=ベネチア・ジュリア州、ラツィオ州、リグーリア州、ロンバルディア州、マルケ州、モリーゼ州、ピエモンテ州、トスカーナ州、ウンブリア州、ベネト州、トレント自治県、ボルツァーノ自治県
●上記を受けて更新した、イタリア全土でのゾーン別感染予防措置一覧は以下のリンク先でご確認ください。
-https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_misureGAR.html

【イタリアコロナ状況】

🇮🇹イタリア共和国Covid-19感染状況 ：2021年4月24日18:00 保健省発表（数字は発表前日分）

今現在の感染者数(attuali positivi)：新規-4.095人／総数461.448人

快復者数(dimessi/guariti)：新規17.587人／総数3.369.048人

死亡者数(diceduti)：新規322人／総数119.021人

イタリア全体の総感染者数(totale casi)：新規13.817人／総数3.949.517人

・320.780件の検査（スワブ式と抗原）陽性率は4,3％

・集中治療室は2.894人（-85人増）、通常病棟は20.971人（-469人増）

🇮🇹イタリアのワクチン接種状況：2021年4月23日17時10分現在

投与数（Totale somministrazioni）: 16.829.814回

２回の接種人数（Totale persone vaccinate(a cui sono state somministrate la prima e la seconda dose di vaccino）: 4.963.281人

🇯🇵参考：日本のワクチン接種総数：首相官邸HP

医療従事者等：2.465.566回（令和3年4月22日）

高齢者：51.479回（令和3年4月22日）

トスカーナの新型コロナウィルス（COVID-19)情報：2021年4月24日発表分

【感染者数】(positività al Coronavirus)

現在、トスカーナ州は13番目／20州（10万人中6.008人、イタリア平均だと10万人中6.599人）

州内で高い県はプラート県が10万人中7.809人、ピストイア県7.123人、ピサ県が6.510人、低い県は.グロッセート県で3.606人です。

トスカーナ州（新規886人/総数221.859人)

平均年齢は約44歳（20歳以下22％、20-39歳22％、40-59歳30%、60-79歳17％、80歳以上9％）

フィレンツェ県(新規291人/総数60.810人)、プラート県(107人/20.075人)、ピストイア県(87人/20.777人)、マッサ＝カッラーラ県(33人/12.395人)、ルッカ県(64人/23.076人)、ピサ県(69人/27.221人)、リヴォルノ県(58人/16.329人)、アレッツォ県(106人/20.342人)、シエナ県(46人/12.358人)、グロッセート県(25人/7.921人)、その他(555人)

【現在の感染者数】(gli attualmente positivi)

トスカーナ州（総数23.047人）前日比-2%増

【回復者数】(complessivamente guariti)

トスカーナ州（新規1.320人/総数192.794人）前日比0,7%増

【死亡者数】(dicessi)
現在、トスカーナ州は12番目／20州（10万人中163人、イタリア平均だと10万人中199人）

州内で高い県はマッサ＝カッラーラ県が10万人中265人、他にフィレンツェ県193,1人、プラート県が191人、低い県はグロッセート県で71,5人です。

トスカーナ州（新規26人/総数6.018人）

平均年齢は80,5歳。今回新規の男女別数：男性13人、女性13人

フィレンツェ県(新規9人/総数1.922人)、プラート県(1人/491人)、ピストイア県(1人/533人)、マッサ＝カッラーラ県(1人/508人)、ルッカ県(5人/615人)、ピサ県(4人/644人)、リヴォルノ県(1人/389人)、アレッツォ県(1人/406人)、シエナ県(3人/273人)、グロッセート県(0人/157人)、その他(0人/80人)

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