買収された自分の銀行の変更で／COVID-19

みなさん、こんばんは。

フィレンツェでーす。サン・ロレンツォ教会ですね。

ここだけの話、自主隔離後初日はここからスタートしたんです。でも昨日はドゥオモを紹介したかったのさ。ずっとイタリアを離れていて、みんなが気になっているだろうなと勝手に忖度しました。と言っても私の用があったのはこの教会では無い。銀行に行きたかったのです。

まず、タバッキに寄りました。店は狭いので客が中にいる時は次の人は外で待っています。タバッキでの用なんて、ロトくじとか支払い以外ならタバコ、バスチケット、ガムなどの購入で数十秒しかかからないものばかりです。しかしこれが意外と待たされる。それは…店員と客の雑談タイムに入るからです。話に耳を傾けると、昨日のサッカーの試合内容とか本当に後ろに行列できてるのにって思うけど、お構いなしです。これは待たされるのかな、用が終わったら外に出てくれればいいのにって思っていました。いざ自分の番になって用が済むと、

『チャオ、久しぶりだね』と店の兄ちゃんが私に声を掛けた。

驚いた。私はここの店に随分昔によく来ていたんです。本当にここ数年ご無沙汰していて、まさか私のことを覚えていると思いませんでした。少し嬉しくなって、一通り話をしてから店の外に出て、

『あ…』

私も長話をしてしまった。人が外に並んでいたのに。やってもうたと思いながらも、自主隔離後初の外出で出会った村人１号はこの兄ちゃんでしたって話です。兄ちゃんの隠れた才能をこの日知ってしまった。アンタの母ちゃんはいくら寄っても私の顔を覚えなかったよ。

銀行に行く道すがら、金物屋があるのですが、そこのウィンドーにあったマスクたち。FFP2と書いてありますよね。これはEN規格（European Norm, European Standard：欧州規格）って言って、1993年に設立された機関です。ISO（International Organization for Standardzation：国際標準化機構）のヨーロッパ版みたいなもので技術と法律に則ったマスクなんですね。ここでは1.80ユーロとありますが、昨日のスーパーでは一つ89セントで売っていました。FFP2マスクは日本では全く手に入らないのかな、日本で尋ねた時は薬局の人さえ知りませんでした。

さ、予定の銀行へ。少し復習すると、私が日本に滞在している間に、私のメインバンクが買収されて別のメガバンクに吸収されてしまいました。そのため新たな銀行にいろんな相談をしに行ったのです。詳しくは以前の記事、『鮮やかに銀行の買収』にて。

事前に電話すると、予約はなくていい案件だったようでアポなしでお邪魔しました。まず、IBAN（International Bank Account Number）という国際銀行口座番号を教えてもらわないと税理士さんに番号を伝える宿題が片付かないからそれから行いました。

銀行は非接触の体温センサーが置かれていてそれをしないで入ろうとすると注意を受けます。窓口はたった２つしか開いていません。ちょうど人も少なかったようですぐに順番は回ってきました。

日本在住の方でも聞いたことがあるかもしれませんが、イタリアに限らず欧米の殆ど（全部と言いたいところだが、そうじゃないかもしれないから保険としてこう書いた）は銀行通帳がありません。全てスマホのアプリなどで管理ができるので必要ないのです。念のため私は随時収支を銀行でプリントアウトしてもらっていました。特に見たりはしないのですが、時々必要になるのです。

それをお願いすると何とお金（手数料）がかかるというではありませんか。以前の銀行ではそんな金取らなかったのに。でも古いデータが新しい銀行のアプリには反映しないので渋々お願いすることにしました。2020年1月から現在までという期間で依頼すると3ヶ月分で1ユーロかかり、私の場合は15ヶ月だから5ユーロ銀行から差し引かれます。日本にいる人には馬鹿馬鹿しい出費とお思いでしょうが、これが現実なんですよ。これからは自分で手製の通帳を作るしかないですね。

換金しそびれていた以前の銀行の小切手はATMで銀行口座に自動入金できます。バンコマット（Bancomat：デビットカードみたいなもん）も以前のと同じものでそのまま使えるということなので安心しました。

これらの作業で窓口のお姉さんと色々やっている時に、後ろには長い行列が。私が随分時間がかかってしまっているようです。要件を随時聞いていると、どうやら私と同じ買収銀行からの移籍組ばかりでした。イタリア人だって混乱してるんだもん、私なんて頭がドングリで合点がつく。

次第に混乱し始めて喧嘩をし始めるアンポンタンまで現れた。フィレンツェ人の悪い癖だ、罵りの言葉が本当に下品。その下品な言葉は市場で毎日のように私が聞いていたアレだ。民度低いぞ、オイ💢

その行列を見て、窓口のお姉さんがボソッと、

『ごめんなさい。もう…無理だわ』と泣きが入った。もう、素直なんだから。諦めちゃうんだね。

…いえいえ、随分丁寧に良くしてくれましたよ。

私は『こちらこそ時間がかかってすみません、何なら私は急いでいないので他のお客様を先にやってください』と言ったんです。結局お姉さんの同僚たちが何人も来てパッパとその行列を片付けてしまったので私は最後まで自分の用事を片付けることができました。さすがメガバンクだわ。

しかし、知人から後ほど聞いた銀行の話はかなりの深〜くて怖〜い闇でした。でもそれはまたにします。早速のトラブルがあったので解決時まとめて話しますね。

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【世界コロナ状況】（イタリアでの報道）

・EUで1億5,000万回のワクチン

『ワクチン接種はEU全体でスピードを上げている。ちょうど1億5,000万回の接種を通過した』と欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長はツイートした。『全てのヨーロッパ人の4分の1が1回目の接種を受けた。7月にEU成人の70％に接種する十分な量がある』

・EMAは中国のワクチン研究をしている

EMA（欧州医薬品庁）は中国のシノバックが開発したワクチンの試験を開始した。

・青年期の予防接種に向けた米国

FDAは来週の初めまでに12〜15歳の青年にファイザー/ビオンテック製ワクチンの使用を承認する準備をしていると、当局の計画を知っている連邦当局によって提供された噂を引用してニューヨークタイムズが明らかにした。このニュースは大いに期待されている。ファイザーが10代の研究の結果を発表して以来、多くの家族がカウントダウンしている。ワクチンは少なくともその年齢層では成人と同じくらい効果的であることが示されている。子供に予防接種することは、人口の集団免疫のレベルを高め、入院と死亡の数を減らすための鍵となる。承認は早ければ今週の終わりの可能性。

・インドは2,000万人を超える感染者数

インドのコロナウィルスの感染者数公式集計は2,000万人を超え、過去3ヶ月でほぼ２倍になり、死亡者数は公式に22万人に急増した。実際の数値ははるかに高いと考えられているが、過小評価は医療制度の問題を明らかに反映している。インドでは2月以降、感染力の高い変異株と州選挙に先立ってヒンズー教の宗教的祝日や政治でものために、大勢の群衆が集まれるようにするとした政府の決定に起因し増加している。インドの感染は世界のどこよりも急速に増加している。

【在イタリア日本大使館より】

今日はありません。

【イタリアコロナ状況】

🇮🇹イタリア共和国Covid-19感染状況 ：2021年5月4日18:00 保健省発表（数字は発表前日分）

今現在の感染者数(attuali positivi)：新規-9.669人／総数413.889人

快復者数(dimessi/guariti)：新規18.477人／総数3.524.194人

死亡者数(diceduti)：新規305人／総数121.738人

イタリア全体の総感染者数(totale casi)：新規9.116人／総数4.059.821人

・315.506件の検査（スワブ式と抗原）陽性率は2.9％

・集中治療室は2,433人（前日比-67人）、通常病棟入院数は18,176人（前日比-219人）

🇮🇹イタリアのワクチン接種状況：2021年5月4日10時12分現在

投与数（Totale somministrazioni）: 21.161.899回

接種終了人数(Totale persone vaccinate) : 6.379.737人

🇯🇵参考：日本のワクチン接種総数：2021年4月28/29日　首相官邸HP

医療従事者等：3.348.013回（1回目2.352.255回、2回目995.758回）（令和3年4月28日）

高齢者：141.706回（1回目141.706回、2回目0回）（令和３年4月29日）

トスカーナの新型コロナウィルス（COVID-19)情報：2021年5月4日発表分

【感染者数】(positività al Coronavirus)

現在、トスカーナ州は13番目／20州（10万人中6.216人、イタリア平均だと10万人中6.792人）

州内で高い県はプラート県が10万人中8.113人、ピストイア県7.405人、ピサ県が6.718人、低い県は.グロッセート県で3.711人です。

トスカーナ州（新規503人/総数229.540人)

平均年齢は約41歳（20歳以下21％、20-39歳26％、40-59歳30%、60-79歳17％、80歳以上6％）

フィレンツェ県(新規151人/総数63.029人)、プラート県(41人/20.856人)、ピストイア県(72人/21.599人)、マッサ＝カッラーラ県(19人/12.721人)、ルッカ県(28人/23.703人)、ピサ県(65人/28.091人)、リヴォルノ県(21人/16.743人)、アレッツォ県(44人/21.184人)、シエナ県(35人/12.906人)、グロッセート県(27人/8.153人)、その他(555人)

【現在の感染者数】(gli attualmente positivi)

トスカーナ州（総数19.536人）前日比-2,3%増

【回復者数】(complessivamente guariti)

トスカーナ州（新規932人/総数203.731人）前日比0,5%増

【死亡者数】(dicessi)
現在、トスカーナ州は12番目／20州（10万人中169,9人、イタリア平均だと10万人中203,6人）

州内で高い県はマッサ＝カッラーラ県が10万人中270,2人、他にフィレンツェ県203,3人、プラート県が201,5人、低い県はグロッセート県で72,8人です。

トスカーナ州（新規25人/総数6.273人）

平均年齢は74,8歳。今回新規の男女別数：男性17人、女性8人

フィレンツェ県(新規12人/総数2.024人)、プラート県(3人/518人)、ピストイア県(4人/582人)、マッサ＝カッラーラ県(1人/518人)、ルッカ県(2人/628人)、ピサ県(2人/661人)、リヴォルノ県(0人/396人)、アレッツォ県(0人/410人)、シエナ県(0人/291人)、グロッセート県(0人/160人)、その他(1人/85人)

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