みなさん、こんにちは
フィレンツェ中央市場、L'Angolo dei Saporiです。
2022年1月のお便りをさせていただきます。
※いつもは直接オンライン販売用に当店のお客様へメールを送っていますが、ここではブログで保存用に残すものです。興味があったら下記ご覧ください。
明けましておめでとうございます。
昨年度はお世話になりました。今年も引き続きご愛顧の程よろしくお願いいたします。
中央市場は年末年始の大事な期間をようやく終えて、一息と言ったところです。12月あたりからジワリジワリと増えてきたオミクロン株の大流行により、政府は新たな規制を次々と出しております。1月6日に発表された新規感染者数は21万人を超え、連日の新記録にもかかわらず生活は至って平穏そのものです。ここフィレンツェも10人に1人がコロナ感染経験者と計算上考えれば驚くべきと思われる方もいらっしゃると思います。しかし、フィレンツェ人に言わせると、
『まだそんなもんか』
とケロッとしているのも国民性ですかね。確かにワクチンを打ってマスクもしてこれ以上何ができるのか、せめて以前の生活にできるだけ近づけるようにと望む人たちが多いのはどこも同じです。いろんな厳しい制限も経験してきたからロックダウンはご免だという全員一致のもと、この変異株が鎮まるのを待っています。現在3回目のワクチンは2回目から4ヶ月と短縮され、そのため2回目ワクチンの期限も6ヶ月となっています。交通公共機関はスーパーグリーンパスを持つものだけが使用できるとは前回もお話ししましたが、現在はさらに厳しくなり飲食も禁止となりました。この措置は映画館や劇場、スタジアムなども同様です。そしてディスコは閉鎖されました。これに不満がある人もいると思いますが、誰もに共通するのは
『ロックダウンに比べれば』
と言うことに落ち着くのではないでしょうか。来月のお便りではもう少し明るい話題ができるといいですね。
さて、今月はカステッラーレ・ディ・カステッリーナを紹介します。このワイナリーの商品は以前からありましたが、新しい年の物が入荷されましたのでいい機会に。実はこのワインは日本の方だけでなく、人気があるのです。味なども勿論のことラベルの可愛さもいいですね。年代が変わるごとにラベルの鳥も変わります。これらの鳥は実は絶滅危惧種を描いているんですよ。自然を愛するワイナリーの哲学によるものだそうです。
向かって右側のキャンティクラシコのラベルに描かれているのはズグロムシクイ(ブラックキャップ:スズメ目ウグイス科)、中央のリゼルヴァに描かれているのはキアオジ(スズメ目ホオジロ科)、左のラベルではナキイスカ(スズメ目アトリ科)となります。
このワイナリーはミラノ生まれのパオロ・パネライ(Paolo Panerai, 1946- )によって1970年代に作られました。当初よりできるだけより品質の高いワイン造りを目標としていました。そもそも4つの農場(Castellare, Caselle, San Niccolòなど)を合わせたものです。そしてワイン造りでは伝統と発展を兼ね備えたもの、イタリアワインのルネサンスとも呼ばれました。伝統的な土壌を生かしつつイタリア政府の指導によるブドウの選別で国際的に評価を受けたキャンティクラシコを作り出しました。
現在、彼らは4つのワイナリーをイタリア各地に持ちます。Castellare di Castellina(Siena)、Rocca di Frassinello(Maremma)、Feudi del Piscicotto(Sicilia)、Guerra di Mare(Sicilia)ですが、これらのワインは当店で全て手に入りますが、今回は割愛します。
中でもカステッラーレ・ディ・カステッリーナはトスカーナ、シエナ県のCastellina in Chiantiにあります。80ヘクタールの敷地を要し、うち20ヘクタールはオリーブ畑になっています。葡萄の木の樹齢は7〜45年で高品質なワインを生み出すため1ヘクタールからの収穫量は非常に少ないです。標高350−400mに位置する畑で10月に収穫された葡萄たちはサンジョヴェーゼ種を主に使ったルビー色の赤ワインに変わります。オーガニックワインを作るために合成化学物質は使用していません。年間20万本だった生産本数も今日では40万本に増えました。そして新しくステンレスタンクを使用し始めつつも、伝統的な従来のコンクリートタンクも使われています。また、カステッラーレ・ディ・カステッリーナはイタリアで最も早くフランスオーク樽を使い始めたワイナリーです。それができたのはボルドーワインで有名なシャトー・ラフィット最大の単一株主であるエドモンド・デ・ロスチャイルド男爵とパオロ・パネライが共同で設立した会社によるものでした。
そんなトスカーナの味を試してみてはいかがですか?
向かって右から、
◉赤ワイン1-42. Chianti Classico: Castellare 2020 (13,5%) 19,00euro
3,8 : Sangiovese, Canaiolo ステンレスタンクで発酵後、フランスオーク樽で7ヶ月熟成、さらにボトリングして7ヶ月寝かせてから出荷されます。2020年物は137,255本。
◉赤ワイン1-43. Chianti Classico RISERVA: Castellare 2017 (13,5%) 29,00euro
4,0 : Sangiovese, Canaiolo ステンレスタンクで発酵後、フランスオーク樽で15ヶ月熟成、さらにボトリングして15ヶ月寝かせてから出荷されます。2017年物は17,235本。
◉赤ワイン1-44. Chianti Classico RISERVA / Il Poggiale: Castellare 2018 (14%) 43,00euro
4,1 : Sangiovese 90%, Canaiolo 5%, Ciliegiolo 5% ステンレスタンクで発酵後、フランスオーク樽で12-18ヶ月熟成、さらにボトリングして12ヶ月寝かせてから出荷されます。2018年物は7,477本。飲み頃は2021〜33年。
◉赤ワイン1-146. Toscana IGT / I Sodi di S.Niccolo:Castellare 2014 (14%) 99,00euro
4,3 : Sangiovese 85%, Malvasia Nera 15% ステンレスタンクで発酵後、フランスオーク樽で24-30ヶ月熟成、さらにボトリングして12ヶ月寝かせてから出荷されます。2014年物は26,994本、全てにナンバリングがされています。
何かご質問や希望などございましたら遠慮なくこちらのメールにお返事いただきましたらありがたく思います。
今回もお読みいただきありがとうございます。
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