みなさん、こんばんは。
中央市場でーす。
去年のクリスマス前にアメリカ人の留学生たちがみんな撤収して自国に帰ってしまいましたが、先週あたりから彼ら留学生たちの団体が市場をグルグル回るグループを見かけるようになりました。これはですねー、学校のオリエンテーションみたいなもんです。学校の人たちが市場に生徒さんを連れてきて、
『ここはフィレンツェの台所です』
と紹介しているかどうかは知らないが、一通り市場の中を案内してまわるんです。不思議な儀式ですよね。私が行っていた学校、なんのオリエンテーションもなかったな。フィレンツェの端っこにある中世のパラッツォで勉強していたので、その建物に関しては教えてもらいましたけど。でも学校に入って市場の仕組みをお勉強するなんて素敵じゃないですか。学生さんたちだってお食事もするからね。
彼らは市場と学校が近いこともあって素直にお買い物に来てくれるんです。
そんな留学生たちが戻ってきた感じがします。その学校、決まったエコバッグを留学生に支給していて、それをみんな使うんです。で、その丁度いい布袋がピカピカの新しいやつだったので今年やってきた留学生たちだと思われる女の子たちがワインを買いに来ました。
『お!』
欧米観光客が減りつつある中、アメリカ人留学生は戻ってきたぞ。
彼らは語学留学ではなく、主にもっと別の、デザインとか料理とか建築とかを3ヶ月勉強して帰るって人が殆どで、英語しかほぼ話せません。話せなくったって目的はそこじゃないからそれでいいと思うんです。大切なのは初見でちゃんと接客しとくと、彼らのネットワークで回帰現象っていうか、みんなが同じ店に戻ってくるってのがあります。これが大事なのよ。さらに有難いのは彼らの留学中に家族が本国から遊びに来るので、また連れてくるってのがあるんです。
彼ら、市場の風景にドン引きしちゃいないだろうか。
開いている店も生鮮ばっかりで、でも歩く人たちは少ないし…
でも通常がどうだか知らないんだから驚きゃしないな。驚いちゃやーよ。
その学校のHPを初めて見てみましたが、授業料もアパート代もめちゃくちゃ高い。そっか、彼らは良いところの子たちなんだな。だから買い方が良いんだなと納得。ま、それはそれとして、外国人向けの学校が多いフィレンツェでも動き出しているところはちゃんとあるし、留学生もちょこちょこ戻って来たのをはっきりと確認できました。
やっぱりトンネルの先の光はぼやけても見えてるよ。気のせいかしら?
新規感染者数:167,206人 新規死亡者数426人
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